...始めあり根源あるもののすべてはそれ自身の中にその限定的な本質の表徴を備えている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...この執政を出すべき最高貴族の表徴を帯びているに至っては...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そしてセント・ペーターがローマに来る前アンテオクにおいて彼の大僧正の職についた事を表徴するように考えられます...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...それで勇氣と忍耐の表徴として男兒の節句にこれをたてます...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...極端な場合には表徴となりファンタスティックなイメージとなる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...何だか不幸な運命を表徴するようにも見えるのだ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...これは生活の表徴とも云うべきものだ...
豊島与志雄 「慾」
...永遠の子供の表徴であるピーター・パンと...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...情緒よ! 君は歸らざるかこの「胡弓」は戀を表徴してゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...それは学問が方法的に知識であるということの表徴である...
三木清 「科学批判の課題」
...といふことの表徴を見出し得ると信じた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...それとても悲哀や苦難の表徴ではない...
三島霜川 「解剖室」
...対手の死なせかたに表現されなければならなかった当時のモラルも柄本又七郎の行動で表徴されているし...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...官能表徴は感覚表徴の一属性であってより最も感性的な感覚表徴の一部である...
横光利一 「新感覚論」
...このため官能表徴と感覚表徴との明確な範疇綱目を限定することは最も困難なことではあるが...
横光利一 「新感覚論」
...感覚的表徴能力のそれのようには独立的な全体を持たず...
横光利一 「新感覚論」
...感覚的表徴は悟性によりて主観的制約を受けるが故に混濁的清澄を持つほど貴い...
横光利一 「新感覚論」
...清少納言の官能的表徴よりも遥に優れた象徴的感覚表徴となって現れた...
横光利一 「新感覚論」
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