...赤が幸福の表徴であることは前にいったが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...おゝ可愛の幽霊――母性愛を表徴したものださうな...
種田山頭火 「行乞記」
...私は岩壁の上をはっていた表徴的なある形を見つけました...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...日本國に對する友誼の表徴として之を其本國に送還すべし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その理論によって指定された知覚的表徴として...
戸坂潤 「技術の哲学」
...材料の表徴する概念自身を社会科学的に分析した上でなければ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...赤い頬をした肥っちょの田舎娘の表徴ではないか...
豊島与志雄 「渡舟場」
...「峠」は人生そのものの表徴である...
中里介山 「「峠」という字」
...それは学問が方法的に知識であるということの表徴である...
三木清 「科学批判の課題」
...然るに空間と時間とは自然と歴史とを区別する最も根本的な表徴である...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...また弓矢を武威の表徴のごとく言った...
南方熊楠 「十二支考」
...浪費と軽薄の表徴として...
宮本百合子 「木の芽だち」
...十分に表徴し十分に描き音楽化するところまで行っていませんでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...要するにその感覚の感覚的表徴と変えられた意味を簡略しての感覚である...
横光利一 「新感覚論」
...新感覚的表徴は少くとも悟性によりて内的直感の象徴化(シンボライズ)されたものでなければならぬ...
横光利一 「新感覚論」
...官能的表徴は少くとも純粋客観からのみ触発された経験的外的直感のより端的な認識表徴であらねばならぬ...
横光利一 「新感覚論」
...感覚的表徴は悟性によりて主観的制約を受けるが故に混濁的清澄を持つほど貴い...
横光利一 「新感覚論」
...ロダンさんは希望に輝いて妾の肉体に表徴される内部的な動きを描き出したのです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
便利!手書き漢字入力検索