...始めあり根源あるもののすべてはそれ自身の中にその限定的な本質の表徴を備えている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...赤が幸福の表徴であることは前にいったが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この執政を出すべき最高貴族の表徴を帯びているに至っては...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そしてセント・ペーターがローマに来る前アンテオクにおいて彼の大僧正の職についた事を表徴するように考えられます...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...その冬らしい表徴とは妙に矛盾した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...材料の表徴する概念自身を社会科学的に分析した上でなければ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...赤い頬をした肥っちょの田舎娘の表徴ではないか...
豊島与志雄 「渡舟場」
...これは生活の表徴とも云うべきものだ...
豊島与志雄 「慾」
...一定の表徴を示されるわけである...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...文明の進歩の表徴だと考え得ぬこともあるまい...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...「生産性」といふことこそ少くとも歴史に關しては眞理の最も重要な表徴でなければならない...
三木清 「歴史哲學」
...幸福の表徴としてはうけとられていなかった証拠だと思う...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...または能の表徴的な美も理解しているらしいが...
宮本百合子 「狐の姐さん」
...感覚とは純粋客観から触発された感性的認識の質料の表徴であった...
横光利一 「新感覚論」
...感覚の場合に於けるよりも新感覚的表徴にあっては...
横光利一 「新感覚論」
...官能表徴は感覚表徴の一属性であってより最も感性的な感覚表徴の一部である...
横光利一 「新感覚論」
...新感覚的表徴は少くとも悟性によりて内的直感の象徴化(シンボライズ)されたものでなければならぬ...
横光利一 「新感覚論」
...実は感覚的表徴のそれのごとく象徴せられた複合的綜合的統一体なる表徴能力を所有することは不可能なことである...
横光利一 「新感覚論」
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