...この執政を出すべき最高貴族の表徴を帯びているに至っては...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...おゝ可愛の幽霊――母性愛を表徴したものださうな...
種田山頭火 「行乞記」
...貨幣は勤労の表徴として尊いのである...
種田山頭火 「行乞記」
...なぜ私は多くの正気な人々の中のただ一人の狂人が私を死まで迫害したりまたはつけねらったりするのを自慢にするために苦しむのでしょうか? 暗い塋穴の中にキリストの神秘な表徴を画(えが)いた人は非常にちがった状態において迫害されました...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...聚落(しゅうらく)の上に煙の立つのは民(たみ)の竈(かまど)の賑わえる表徴である...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...日本國に對する友誼の表徴として之を其本國に送還すべし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その理論によって指定された知覚的表徴として...
戸坂潤 「技術の哲学」
...赤い頬をした肥っちょの田舎娘の表徴ではないか...
豊島与志雄 「渡舟場」
...これは生活の表徴とも云うべきものだ...
豊島与志雄 「慾」
...一定の表徴を示されるわけである...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「峠」は人生そのものの表徴である...
中里介山 「「峠」という字」
...文明の進歩の表徴だと考え得ぬこともあるまい...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それは学問が方法的に知識であるということの表徴である...
三木清 「科学批判の課題」
...対手の死なせかたに表現されなければならなかった当時のモラルも柄本又七郎の行動で表徴されているし...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...即ち新感覚派の感覚的表徴とは...
横光利一 「新感覚論」
...此のため官能的表徴は感覚的表徴よりもより直截で鮮明な印象を実感さす...
横光利一 「新感覚論」
...官能的表徴は客観によりて主観的制約を受けるが故に清澄性故の直接清澄を持つほど貴重である...
横光利一 「新感覚論」
...車の輪ほどの金と銀の円盤(これは日月を表徴する)...
和辻哲郎 「鎖国」
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