...始めあり根源あるもののすべてはそれ自身の中にその限定的な本質の表徴を備えている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...なぜ私は多くの正気な人々の中のただ一人の狂人が私を死まで迫害したりまたはつけねらったりするのを自慢にするために苦しむのでしょうか? 暗い塋穴の中にキリストの神秘な表徴を画(えが)いた人は非常にちがった状態において迫害されました...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...「日本民族精神の本領は三種の神器にいみじくも表徴せられたように...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...日本の民主化の一つの表徴であり...
中井正一 「「焚書時代」の出現」
...「峠」は人生そのものの表徴である...
中里介山 「「峠」という字」
...美術はまさに智慧の女神アポロによって表徴されてる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...文明の進歩の表徴だと考え得ぬこともあるまい...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...太陽を表徴する未開の赤丸を捺した単純無比な標識は...
久生十蘭 「南極記」
...また弓矢を武威の表徴のごとく言った...
南方熊楠 「十二支考」
...十分に表徴し十分に描き音楽化するところまで行っていませんでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...要するにその感覚の感覚的表徴と変えられた意味を簡略しての感覚である...
横光利一 「新感覚論」
...感覚とは純粋客観から触発された感性的認識の質料の表徴であった...
横光利一 「新感覚論」
...感覚の場合に於けるよりも新感覚的表徴にあっては...
横光利一 「新感覚論」
...新感覚的表徴は少くとも悟性によりて内的直感の象徴化(シンボライズ)されたものでなければならぬ...
横光利一 「新感覚論」
...官能的表徴は少くとも純粋客観からのみ触発された経験的外的直感のより端的な認識表徴であらねばならぬ...
横光利一 「新感覚論」
...実は感覚的表徴のそれのごとく象徴せられた複合的綜合的統一体なる表徴能力を所有することは不可能なことである...
横光利一 「新感覚論」
...感覚的表徴能力のそれのようには独立的な全体を持たず...
横光利一 「新感覚論」
...決して新しき感覚派なるものの感覚的表徴条件の上に何らの背理な理論をも持ち出さないのは明らかなことである...
横光利一 「新感覚論」
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