...表座敷の方では年寄りたちが三...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...表座敷の神棚から一冊の手垢(てあか)に汚れた和本を下ろして来て...
犬田卯 「錦紗」
...それから又表座敷へ廻って...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...いつぞや小金吾をきりころしたあの表座敷から中廊下へうつろうというしきいぎわには...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...己(じぶん)は主翁(ていしゅ)の室となっている表座敷で一人寝ていたが...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...表座敷と背中合せになっている新一の寝ている奥の室へ老婆を寝かせた...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...表座敷でお滝が艶かしい忍び笑いをするような声をさした...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...表座敷へ鏡台や化粧道具を持ち込んで顔に白粉を塗っていた...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...それと同時に表座敷で吠えるように怒鳴る母親の声が聞えて来た...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...六お滝はやはり表座敷から出て来なかったが...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...覗いて来よう」新三郎はそう云って表座敷へ入って往った...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...周は席を表座敷へ移して...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...不意に表座敷の方で獣の吠えるような鬼魅の悪い怒りたった人声がする間もなく...
田中貢太郎 「鷲」
...畳屋の表座敷を借りて祈祷などをしていた総髪にした山伏と巡査が組みあったままで縁側に出たところであったが...
田中貢太郎 「鷲」
...表座敷の書院の間へ侍共を招いて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...表座敷で料理の肴(さかな)に箸(はし)をつけた時...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...長尾屋長右衛門(ながおやちょうえもん)の表座敷を望んで通して貰いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長尾屋長右衞門の表座敷を望んで通して貰ひましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
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