...表向きの仲人(なこうど)を拵(こしら)えるが早いか...
芥川龍之介 「開化の良人」
...商人は表向きの信用が第一...
太宰治 「新釈諸国噺」
...何故、検視を受け、邸へ通知し、表向きとして、処分なされん...
直木三十五 「南国太平記」
...表向きお世話をするといえば老人はきっとそれには及ばないと言うにちがいはない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...たゞ早晩平岡から表向きに...
夏目漱石 「それから」
...尤(もっと)も表向きは郷里の先輩を頼んで...
夏目漱石 「それから」
...表向きでは一滴(てき)の酒を飲まぬと言いながら...
新渡戸稲造 「自警録」
...表向きの稼業は娘のお常と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三人の悪人に見張られて表向きの交通もなり難く...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違つて落ちたと言ふのは表向きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕が表向き逮捕されたということによって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...何も表向き実家の悪るいを風聴(ふうちやう)なされて...
樋口一葉 「十三夜」
...表向き無傷の何百万人かの陸軍を持ちながら...
久生十蘭 「だいこん」
...表向き休日にして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...表向きは神道とか皇室論とかに外国人の研究を引きつけ...
柳田国男 「故郷七十年」
...そして表向き正常に相手とつきあいつつ...
山川方夫 「愛のごとく」
...表向きは駄菓子を売ったり...
山本周五郎 「柳橋物語」
...それを表向きには隠しておいでになりながら...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??