...表向きの仲人(なこうど)を拵(こしら)えるが早いか...
芥川龍之介 「開化の良人」
...病気は表向きは中風と云っているけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...作太郎と表向き夫婦にさえなってくれれば...
徳田秋声 「あらくれ」
...表向きに顔を出すことが出来ぬ身になり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...表向きは余力で家族を養うということになっていても...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...表向き隊の屯所(とんしょ)の方面は...
中里介山 「大菩薩峠」
...熱は温度を上げるという表向きの作用をせず...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...やはり表向きでも...
夏目漱石 「創作家の態度」
...たゞ早晩平岡から表向きに...
夏目漱石 「それから」
...ただ早晩平岡から表向きに...
夏目漱石 「それから」
...間違って落ちたというのは表向きで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だから表向きはきわめて平和にその時は過ぎてしまった...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...表向きに威張つた喧嘩は出来もしないで...
樋口一葉 「たけくらべ」
...表向きはデ・ドゥローム街の叔母か...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...状況は表向きそれほど絶望的じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...表向きは仲働きぢやと云ふがね...
三好十郎 「妻恋行」
...少々表向きには言へない訣があると言つて居られました...
室生犀星 「帆の世界」
...表向きこれを引移したのが竜仙寺で...
柳田國男 「ひじりの家」
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