...表向きの仲人(なこうど)を拵(こしら)えるが早いか...
芥川龍之介 「開化の良人」
...夜中に開かれた表向きの窓から...
海野十三 「電気看板の神経」
...「カビール〔十五世紀のインドの神秘家〕の韻文は四つの相異なる意義――幻想・精神・知性・およびヴェーダの表向きの教義――をもっていると人々は称する」とわたしは聞いたが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...表向きには発表していない...
中里介山 「大菩薩峠」
...もしまたこの質朴な田舎男が、仮りに鬼の化け物であるとしてみると、まさにこれから人を捕って喰おうとしながら、表向き、こんな空々しい言葉を吐くのが、もう既に人を喰っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の妻は表向きは一人だが...
中島敦 「南島譚」
...表向きではすこぶる謹厳(きんげん)の風(ふう)を装いながら...
新渡戸稲造 「自警録」
...表向きは万兵衛も佐太郎も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...斯うやって表向きは此の若い夫婦は...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...譬(たと)えば封建の世に大名の家来は表向きみな忠臣のつもりにて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...忠信節義は表向きの挨拶のみにて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...表向き、嫌疑は哀れなランシング大尉にかかっておるが、絶対そうだとは言い切れない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「表向き、私は何も知らないことになっておる、公式には……」レックミア侍従がせっかちに割り込んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...表向きこれを引移したのが竜仙寺で...
柳田國男 「ひじりの家」
...京橋二丁目にある耕文堂で、子飼いから摺師を仕込まれたが、いまの女房といっしょになるとき、耕文堂の主人夫妻となにかもめごとがあり、江戸では表向き、一流の職にはつけないような処分を受けたのだそうであった...
山本周五郎 「へちまの木」
...あんなことは表向きになったのが不運で...
吉川英治 「江戸三国志」
...手下の奴らは表向きに訪ねて来ることもならず...
吉川英治 「江戸三国志」
...表向きの訴文や裏面運動によって...
吉川英治 「平の将門」
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