...政治家が表向きは支持するように見えて、裏では裏切ることを「面従腹背のやり方」と言う...
...非公式交渉により、表向きは難しい話題でも解決策を見出すことができることがある...
...仮面夫婦のように、表向きは仲が良さそうだけど実際は破綻しているカップルもいる...
...唯今治部少かたより表向きの使参り...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...表向の商売は別にあるし...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...表向きはまだ聞かされてない振りをしてはいますがね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...表向(おもてむき)は家(いえ)の嫡子(ちゃくし)という体面を重(おもん)ずるためでしょう...
永井荷風 「監獄署の裏」
...もしまたこの質朴な田舎男が、仮りに鬼の化け物であるとしてみると、まさにこれから人を捕って喰おうとしながら、表向き、こんな空々しい言葉を吐くのが、もう既に人を喰っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり表向きでも...
夏目漱石 「創作家の態度」
...學校(がくかう)は表向(おもてむき)休學(きうがく)の體(てい)にして一時(いちじ)の始末(しまつ)をつけたのである...
夏目漱石 「門」
...表向きはその手柄に酬いられませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...表向きからいえば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は表向き遠島になった日蔭者...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...けれどそれは表向きだけで...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...何故と云ふに表向の書上(かきあげ)は必ずしも事実そのまゝでは無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...表向の年齢を見て...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...表向きには幕府の禁圧があるけれども...
山本周五郎 「菊屋敷」
...しかしそれは表向きの話で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...表向きは一万二千円となっているのに...
夢野久作 「少女地獄」
...まったくは佐々木道誉の計らいによることでございました」「道誉の?」「病のため、兵庫から御陣を離れて、近江へ帰るのだと申す道誉が、途中、双(ならび)ヶ岡(おか)の法師へ使いをよこしましたので、さっそく彼の屯(たむろ)へまいって行き会いましたような次第で」「む」「聞けば、病とは表向き、云々(しかじか)で帰国するとのうちあけばなし...
吉川英治 「私本太平記」
...表向き、徳川幕府は「礼ヲ以テ之ヲ遇ス」などと恩に着せたが、喜連川一万石も、じつのところ、実収高は五千石にみたなかった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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