...政治家が表向きは支持するように見えて、裏では裏切ることを「面従腹背のやり方」と言う...
...非公式交渉により、表向きは難しい話題でも解決策を見出すことができることがある...
...仮面夫婦のように、表向きは仲が良さそうだけど実際は破綻しているカップルもいる...
...商人は表向きの信用が第一...
太宰治 「新釈諸国噺」
...それは表向きで、心中ではカラタール氏と同車が出来るだろうと期待していたのだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...表向きお世話をするといえば老人はきっとそれには及ばないと言うにちがいはない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...「拙者事(せっしゃこと)は江川太郎左衛門の配下にて吉田竜太郎と申す未熟者(みじゅくもの)」竜之助は我が名を表向き名乗る場合には...
中里介山 「大菩薩峠」
...関所を抜けて来たことも表向きになってしまわねばならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども表向彼女の意見に相槌(あいづち)を打つほどの稚気(ちき)もなかった...
夏目漱石 「行人」
...たゞ早晩平岡から表向きに...
夏目漱石 「それから」
...表向(おもてむき)にすると厳(きび)しいものですから...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...表向きはその手柄に酬いられませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...表向お樂夫婦と親子の縁は切るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「御免よ」表向きから入りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その人も帰ると表向きの訪問が許され...
長谷川時雨 「九条武子」
...何も表向き實家の惡(わ)るいを風聽なされて...
樋口一葉 「十三夜」
...番所の表向は、調べ物という体にして、以来、居間から一歩も出ずに閉じ籠っているが、なにをするにも手がつかぬ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...表向申し立ててあるのは火災である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...表向きはどこまでもお父様のお世話をする人としてお迎えするのだから...
矢田津世子 「父」
...表向きには岐阜県の士族出身ということになっていて...
柳田国男 「故郷七十年」
...表向きにはなんの知らせもねえんだぜ」と栄二は云った...
山本周五郎 「さぶ」
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