例文・使い方一覧でみる「衣桁」の意味

...こちらの衣桁にかけて置く... こちらの衣桁にかけて置くの読み方
鈴木三重吉「桑の実」

...着物をぬぐところに小さな衣桁が置いてあつて... 着物をぬぐところに小さな衣桁が置いてあつての読み方
田山録弥「浴室」

...山の神は壁際の衣桁から熊の毛皮をとりおろして... 山の神は壁際の衣桁から熊の毛皮をとりおろしての読み方
知里真志保「アイヌ宗教成立の史的背景」

...自分にはかまわず片すみの衣桁（いこう）に掛かっている着物の袂（たもと）をさぐって何か帯の間へはさんでいたが... 自分にはかまわず片すみの衣桁に掛かっている着物の袂をさぐって何か帯の間へはさんでいたがの読み方
寺田寅彦「竜舌蘭」

...衣桁にかけてある衣類... 衣桁にかけてある衣類の読み方
豊島与志雄「春盲」

...階段下の衣桁に彼女の華やかな着物がぬぎすてられてあったのを... 階段下の衣桁に彼女の華やかな着物がぬぎすてられてあったのをの読み方
豊田三郎「リラの手紙」

...机も衣桁（いこう）もなく... 机も衣桁もなくの読み方
永井荷風「つゆのあとさき」

...とうとうまた衣桁へかけて置くほかに... とうとうまた衣桁へかけて置くほかにの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...あの衣桁の背後から怖る怖る這（は）い出して... あの衣桁の背後から怖る怖る這い出しての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...珍しく二泊して「雛の衣桁にかくべき衣縫ふ」というようなはかない喜びの日もあった...
中谷宇吉郎「『団栗』のことなど」

...嫂は例の傘を次の間（ま）の衣桁（いこう）に懸けて... 嫂は例の傘を次の間の衣桁に懸けての読み方
夏目漱石「行人」

...その時袖畳（そでだた）みにして下女が衣桁（いこう）へかけて行った袍（どてら）が眼に入（い）った... その時袖畳みにして下女が衣桁へかけて行った袍が眼に入ったの読み方
夏目漱石「明暗」

...隅（すみ）には黒塗の衣桁（いこう）があった... 隅には黒塗の衣桁があったの読み方
夏目漱石「明暗」

...私は衣桁にあつた龍馬の羽織を行燈の片側へ被せ掛け... 私は衣桁にあつた龍馬の羽織を行燈の片側へ被せ掛けの読み方
楢崎龍、川田雪山「千里駒後日譚」

...平次の袷（あわせ）を掛けた衣桁（いこう）へ... 平次の袷を掛けた衣桁への読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...ふと……その衣桁が... ふと……その衣桁がの読み方
吉川英治「新編忠臣蔵」

...衣桁（いこう）の蔭におののいている女の眸と十郎左の眸とは... 衣桁の蔭におののいている女の眸と十郎左の眸とはの読み方
吉川英治「新編忠臣蔵」

...衣桁にも小袖にもふるえてくる... 衣桁にも小袖にもふるえてくるの読み方
吉川英治「新編忠臣蔵」

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