...乞食の衣を身に纏つた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...キャンバスをもってきて新しく衣嚢をつくってる奴もいるしさ...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...右 持藤原光俊秋までは富士の高根に見し雪をわけてぞ越ゆる足柄の關左從二位頼重旅衣しぐれてとまる夕暮になほ雲こゆる足柄の山いづれも...
大町桂月 「足柄の山水」
...几帳だの、かさね衣だの、廊下だの、蒔繪の文箱だの、花の枝につけた消息だの、口で言ふべきところを懷紙に書いてそれを厨子の上に置いたりする生活だの――さういふものに曾ては深くあこがれてそしてその野山を見捨てゝはるばる出かけて來たのであるけれども、今では却つてそこに戻つて行く藤母子がたまらなく羨しいのであつた...
田山花袋 「道綱の母」
...そうして食物も衣服も住居もめいめいが自身の労力によって獲得するのであるから...
寺田寅彦 「天災と国防」
...日常身につけた幾通りかの衣服...
土井晩翠 「野口英世博士の生家を訪ひて」
...一生着るだけの衣裳(いしょう)に事欠かないほどのものを持っていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...婦人上衣(カボート)...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...小狩衣に侍烏帽子をかぶったくらいのところ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...衣服飲食抔(など)も身の分限に随ひ用ひて奢(おごる)こと勿れ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...左大臣の七男が童(わらわ)の姿で笙(しょう)の笛を吹いたのが珍しくおもしろかったので帝から御衣を賜わった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その美しさは髪化粧や衣装のためでもなく顔かたちでもなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...暗(やみ)に目立ち易(やす)い行衣(ぎょうい)...
吉川英治 「江戸三国志」
...木隠龍太郎(こがくれりゅうたろう)は白衣白鞘(びゃくえしらさや)のいつもの風姿(なり)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...白衣(びゃくえ)の山伏に行きあたった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...伊藤痴遊が寝衣姿のまま裸足で逃げたのを見たと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...この商人はじきじきその眼で「猛犬どもが坊さんたちの衣をずたずたに裂く」有様を見ながら...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...そして白無垢の衣裳に花冠をいただき...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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