...いろいろ馬鹿げた事を考え出す者が多かった故か...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...「それだのに何だつて貴方はこんな馬鹿げた物を下げてお居でになるんです...
薄田泣菫 「茶話」
...天才だのなんだのとそんな馬鹿げた自慢をした事もありませんし...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...天国だなんて馬鹿げたことを夢中で信じて熱狂し...
太宰治 「駈込み訴え」
...哀れな馬鹿げた人間の恐怖よ!――無防備に近づき過ぎれば彼を警戒させてしまう...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...前述のごとき馬鹿げた数式でもひねくってみることが少なくも一つの有効な鎮静剤の役目をつとめることになりはしないかと思うので...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...いくらか馬鹿げた疑問であるが...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...あの馬鹿げた塔からあなたをひきだすのに意外に金がかかって...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...このたびの馬鹿げたふぐりが例になろうか...
久生十蘭 「玉取物語」
...段々と汲取賃が低下したことは何という馬鹿げたことであったか...
火野葦平 「糞尿譚」
...とんでもない自首を……もっともあんな馬鹿げた陳述を信ずる人は一人もないではありましょうが……」老教授は...
平林初之輔 「予審調書」
...ああなんといふ馬鹿げたこと...
北條民雄 「青い焔」
...つまらない馬鹿げた唄だった」カアルはその枝を折って地に投げすてて踏みにじった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...面倒くさい馬鹿げたものは有りません...
宮原晃一郎 「夢の国」
...主人は馬鹿げた事だと云うことを飽くまで知り抜いていて...
森鴎外 「百物語」
...いろはの中ではヤマの上(かみ)がオクだからなどと馬鹿げた説明はすでに多い...
柳田国男 「山の人生」
...彼はこの馬鹿げた形の狂いを感じると...
横光利一 「上海」
...」「馬鹿げたことなんかになるもんですか...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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