...俺には俺自身を見窮めむとする衝動が不可抗に働いて居るからである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...よほど大きな衝動が必要なのである...
鮎川義介 「革命を待つ心」
...そうした衝動が自分でもどうする事もできない強い感情になって...
有島武郎 「或る女」
...衝動が精神を決定するのであって...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...彼等の衝動が、道路完成迄永続きするか、どうか、それは私にとって毫(ごう)も問題でない...
中島敦 「光と風と夢」
...踊り跳ねたいような衝動が...
中島敦 「プウルの傍で」
...機関の衝動がごとんごとんと突きあげて...
久生十蘭 「だいこん」
...衝動がかたく私を掴んだ――ある力が私を振り返らせた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「引き返そうか」悪魔的な衝動が胸をかすめた...
松濤明 「春の遠山入り」
...再生させようという衝動がかれをかり立てた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...その際に受けた衝動が強かったために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自身ものちには記憶せぬ衝動があって...
柳田国男 「山の人生」
...かき抱いていっしょに泣きたいという烈しい衝動がつきあげてきた...
山本周五郎 「菊屋敷」
...しきりにそんな衝動がこみあげていた...
吉川英治 「私本太平記」
...熱病のように何か大きな声でものを口走りたいような衝動がじっともの静かに立っている彼の内部を烈しく駈けまわっているのだった...
吉川英治 「親鸞」
...その衝動が最初に知識欲と結びついて冒険的な旅行に出で立たせたのは...
和辻哲郎 「鎖国」
...そうしてその衝動が彼のうちには動いていたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...国民の間に外に向う衝動がなかったことを証示するものではない...
和辻哲郎 「鎖国」
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