...外に官衙(やくしよ)や銀行会社などの印刷物を一手に引受けてやつて居るので...
石川啄木 「菊池君」
...堂々たる公衙(こうが)はあたかも自大相下らざる書生放談の下宿屋の如く...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...丸(まる)の内(うち)附近より上野駅附近にわたる間に存在する主要官公衙(かんこうが)その他重要建造物を爆撃し...
海野十三 「空襲警報」
...物質だけを取扱う官衙(かんが)とちがって...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...もっとも向う河岸の官衙(かんが)の裏河岸を見るとかなり立派な役人達で呑気そうに見物しているのも大勢居た...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...恐らく官衙そのものでなければなるまいに...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...即ちかかる市街の停車場(ていしゃば)旅館官衙(かんが)学校等(とう)は...
永井荷風 「日和下駄」
...日々(にちにち)官衙(かんが)には通(かよ)ったが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...とうとう保さんが官衙に来てくれて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...特に朝鮮を想わせる諸官衙(かんが)を左右にひかえ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...官公衙や大会社の廊下と階上とを昇り降りして執務中の人を訪問することは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...官衙(かんが)の辻々をめぐって...
吉川英治 「三国志」
...西洞院(にしのとういん)のあたりの官衙(かんが)や富豪の邸(やしき)ですら...
吉川英治 「親鸞」
...王朝官衙の八省のひとつ...
吉川英治 「平の将門」
...官衙の廂(ひさし)から廂へ...
吉川英治 「平の将門」
...武蔵、相模の国司などは、“――コノ風聞ニ依ツテ、諸国ノ長官、魚ノ如ク飛ビ、鳥ノ如ク驚キ、将門ノ軍到ラザルニ、早クモ皆、上洛シ去ル”と古記に見えるとおり、ほとんど、八州の官衙は、空き家になってしまったらしい...
吉川英治 「平の将門」
...官衙穀倉を焼き払い...
吉川英治 「平の将門」
...東八ヵ国の官衙から...
吉川英治 「平の将門」
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