...向象賢の政見を布衍(ふえん)しています...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...12.彼は自分の思想を更に敷衍するためにゲーテの言葉を引用した...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...この人生観を布衍(ふえん)していつか小説にかきたい...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...それを敷衍(ふえん)しつつ筆をすすめた...
太宰治 「猿面冠者」
...その「俳諧」の中に含まれた「さび」や「しおり」を白日の明るみに引きずり出してすみからすみまで注釈し敷衍(ふえん)することは曲斎的なるドイツ人の仕事であったのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...その敷衍である判断も亦構成性を有つことになるのが...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...夫を敷衍して見たいという心持ちからでもあるのだ)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...知らず知らず敷衍さえされたと見ることが出来る...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼等に敷衍(ふえん)させて遣るのだね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...梅子は始めて自分の本意を布衍しに掛(か)かつた...
夏目漱石 「それから」
...からこの三四頁を口から出まかせに敷衍(ふえん)して進行して行きます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...それは次のように敷衍(デヴロッペェ)された...
久生十蘭 「魔都」
...持込が容易でない事と意識水準の低いために敷衍性のある啓蒙的作品が讀物の色どり...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...ために害虫夥(おびただ)しく田畑に衍(はびこ)り...
南方熊楠 「十二支考」
...インド『羅摩衍譚(ラーマーヤナ)』に...
南方熊楠 「十二支考」
...そこに精述と敷衍(ふえん)とがあるにかかわらず...
柳宗悦 「工藝の道」
...私は社会主義の布衍される地域がまた此の風の密度によつて非常に相違して行くものといつも思ふ...
横光利一 「無常の風」
...どうしても一度は大衆の知識と興味に廣く敷衍してからでないと...
吉川英治 「折々の記」
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