...前後(あとさき)に行違い...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...相互の間に面白からぬ感情の行違いを生じ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ただ門の所で行違いましたばかりで...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...或はまた理由のない自殺を企てつまらぬ感情の行違いから食事拒否...
大阪圭吉 「三狂人」
...手紙が行違いになるかも知れませんから」「行違い? それじゃもう来るのか」時雄は眼を(みは)った...
田山花袋 「蒲団」
...もう手紙をよこしてくれても行違いになるからと言ってよこしたんですから」「今来た手紙ッて...
田山花袋 「蒲団」
...あの足の早い旅人と行違いになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...感情の行違いが嵩(こう)じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛んだ行違いになりがちである...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくさにおいでになりましたか」「ふとした行違いでしたよ」「どちらでしたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...もしまた何か行違いが生じました時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...様子ありげな数人づれの旅の者と行違いになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...単に出逢頭(であいがしら)の話の行違いだけでも...
中里介山 「大菩薩峠」
...行違いは去年のお祭りの揉(も)め事からで――」兼松と寅吉と仲の悪いのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そういう感情の状態だから夏ぶどんの行違いには閉口してしまいました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これだ! 早道をしたで行違いになりをつた!笠太 こ...
三好十郎 「妻恋行」
...まったくこの種の行違いのために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼等が武家屋敷の辻を曲って、街道口のほうへ去ったとき、それと行違いに、功刀伊兵衛が辻を曲って来た...
山本周五郎 「夜明けの辻」
便利!手書き漢字入力検索