...進退行蔵(こうぞう)を総(すべ)て侶(とも)にして自家の勢力を扶植した...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...平生の知己に対して進退行蔵(こうぞう)を公明にする態度は間然(かんぜん)する処なく...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...行蔵(こうぞう)は我に存す...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...たまたま正造を前にして日頃の行蔵が問題になり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...口あけて腹の底まで初笑(はつわらい)おほどかに且(かつ)朗かに初笑一切の行蔵(こうぞう)寒にある思ひ一月九日 草樹会...
高浜虚子 「六百句」
...私の脳裏のミケランジェロはその行蔵の表裏矛盾にみちしかも底の底ではただ一本道を驀進(ばくしん)するタンクのような人間であった...
高村光太郎 「(私はさきごろ)」
...市井無頼の徒のいかがはしい風習行蔵を描いた唾棄すべき演劇の真似などは言語道断である...
辰野隆 「浜尾新先生」
...平山行蔵は自(みず)から征北軍の先鋒となり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...曾て其の行蔵を以て人の指目を惹くの愚を為さず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...漢学では亀谷行蔵氏川崎魯輔氏が大助教塩谷修輔氏岡千仭氏が中助教...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...平山行蔵ってのは妙な仙人だが――」「大作って先生も...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...「平山行蔵を始めとして...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...平山行蔵に見せたことがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...か」家禄知行蔵米合わせて四十一石...
中里介山 「大菩薩峠」
...平山行蔵に剣を学び...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...字里行蔵を言はず...
柳田国男 「雪国の春」
...その行蔵(こうぞう)にはかんばしからぬ多くの過去がある...
山本周五郎 「日本婦道記」
...久しく切所(せっしょ)に引籠(ひきこも)って行蔵(こうぞう)をつつみ...
吉川英治 「新書太閤記」
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