...到底無事に行徳まで流れて来そうもない...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...此地行徳の入會地(いりあひち)にて...
大町桂月 「千葉夜行記」
...江戸川は、關宿より利根の本流とわかれ、寳珠花、野田、流山、市川、行徳を經て、海に入る、小利根とも稱す...
大町桂月 「春の郊外」
...北清島町からは何程(いくら)もない稲荷町の宮彫師石川家に生まれた人です(稲荷町は行徳寺(ぎょうとくじ)の稲荷と柳の稲荷と両(ふた)つあるが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...行徳に心安いとこがあるんです...
永井荷風 「にぎり飯」
...」「行徳なら歩いて行けますよ...
永井荷風 「にぎり飯」
...」「南行徳町□□の藤田ツていふ家です...
永井荷風 「にぎり飯」
...迷亭君は気にも留めない様子で「どうせ僕などは行徳(ぎょうとく)の俎(まないた)と云う格だからなあ」と笑う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...実は行徳の俎と云う語を主人は解(かい)さないのであるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...聞かし玉(たま)え」と主人は行徳の俎を遠く後(うしろ)に見捨てた気で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...生れは行徳(ぎょうとく)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今ごろは行徳の沖あたりまでつん流れて行って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「売蛤漢自行徳浦来...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...船が行徳を過ぎる頃に落ちて了った...
山本周五郎 「青べか日記」
...一人はお銀と云う二十八になる行徳の女...
山本周五郎 「青べか日記」
...人間の情美や行徳などは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一足先に死出の山路でお待ちしておりまする」通夜童子(つやどうじ)一そこは下総国(しもうさのくに)行徳村からざっと一里程ある寒村だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...行徳(ぎょうとく)あたりの浜辺である...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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