...何だねそんな真似をして! 勉強する時はもっと行儀よくしなけりゃいけないよ」私がそう云うと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そのころはもう一日ほとんど動かずに行儀よくすわっていて...
寺田寅彦 「備忘録」
...行儀よく食べてる喜代子と並べてみると...
豊島与志雄 「叔父」
...そこに行儀よくうずくまって...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...こうも行儀よく仕込まれている――ということにも感心させられてしまっているようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬橇の上に三人ずつ行儀よく丸く納まることにした...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...その本箱の中に行儀よく並べてある洋書を見回して...
夏目漱石 「三四郎」
...行儀よく回転する様に見せている...
夏目漱石 「それから」
...行儀よく順次に並べられた新らしい三枚の十円紙幣を見て...
夏目漱石 「明暗」
...そいつが行儀よく千住の方へ土手を練つたんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五本も六本も行儀よくそろつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...各自(めいめい)のお膳を行儀よくひかえる...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...敷布(シーツ)の下に行儀よく置かれてあった...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...行儀よく片唾(かたず)をのんで...
本庄陸男 「白い壁」
...違い棚には画帖らしいものが一冊と鼓の箱が四ツ行儀よく並べてある...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...〔無題〕わたしの一人の友が逢ふたびに話す、大正六年の颱風に千葉街道の電柱が一斉に、行儀よく、濡れながら、同じ方向へ倒れて居たことを、わたしは、その快い話から、颱風を憎まない...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...三足の女下駄が行儀よくそろえられ...
吉川英治 「江戸三国志」
...行儀よく日頃の小暴君ともみえない...
吉川英治 「私本太平記」
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