...泥(どろ)だらけの石ころが行儀よく積んである...
芥川龍之介 「偸盗」
...紙でも下敷にしたかのやうに行儀よく書かれてゐる...
小穴隆一 「二つの繪」
...女王の要求によって行儀よく思いとどまる可能を示すためだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ビヤホオルの前に行儀よく列を作って...
太宰治 「禁酒の心」
...行儀よく坐っていた...
田中貢太郎 「平山婆」
...行儀よく居住(いずま)って...
徳田秋声 「あらくれ」
...その中に行儀よく並んで住宅が建っているという感じである...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...行儀よく三つ鱗の外部(そとがわ)を塗り潰す子と...
夏目漱石 「虞美人草」
...行儀よく廻転する様に見せてゐる...
夏目漱石 「それから」
...行儀よく向うむきに揃(そろ)っているだけで...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...行儀よく千住の方へ練(ね)るから見物(みもの)でさ」「お前はそれを默つて見てゐたのか」「其邊に舟はなし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...各自(めいめい)のお膳を行儀よくひかえる...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...行儀よく膝の上へ並べた圓朝のしなやかな手をツイと自分のほうへ引き寄せると...
正岡容 「圓朝花火」
...ボブはしばらくあのストーナリーのご婦人の前で行儀よくしてなきゃならない...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...黒ずんだ幹の行儀よく並んだ橡樹(マロニエ)の蔭を朝踏む気持は身が緊(しま)る様だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...さあ、お行儀よく、おすわりなさい...
吉川英治 「新書太閤記」
...上品で行儀よく、知性に富んだ子は、南蛮寺の附属耶蘇(やそ)学校でならったミサの歌や讃美歌も知っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...木彫のように行儀よく坐っていた...
吉川英治 「源頼朝」
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