...存外行儀よく並べてある...
芥川龍之介 「漱石山房の秋」
...彼等は行儀よく暮すのか? 何故子供達は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...天幕が行儀よく並んでいる...
石川欣一 「比島投降記」
...行儀よく膝に両の手を重ねて待ったお嬢さんに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...お爺さんの前にお行儀よく坐り...
太宰治 「お伽草紙」
...三毛と玉(たま)とは縁側の踏み台になっている木の切り株の上に並んで背中を丸くして行儀よくすわっている...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...そこに行儀よくうずくまって...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...小さい耳朶(みみたぶ)が、行儀よく、鬢(びん)の末を潜(くぐ)り抜けて、頬(ほお)と頸(くび)の続目(つぎめ)が、暈(ぼか)したように曲線を陰に曳(ひ)いて去る...
夏目漱石 「虞美人草」
...遠くへ行けば行くほどしだいしだいに屋根が低くなって、何百軒とある家が、一本の針金で勾配(こうばい)を纏(まと)められるために向うのはずれからこっちまで突き通されてるように、行儀よく、斜(はす)に一筋を引っ張って、どこまでも進んでいる...
夏目漱石 「坑夫」
...その本箱の中に行儀よく並べてある洋書を見回して...
夏目漱石 「三四郎」
...行儀よく椅子(いす)に腰をかけていた給仕の女が...
夏目漱石 「明暗」
...そうしてその左右に十六むさしに似たる形が四個ずつ行儀よく並んでいる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...裸のまま畳の上に行儀よく排列してあるのは奇観である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...赤い鼻緒や海老茶の鼻緒のすがった奇麗な駒下駄が三四足行儀よく並んだ中に...
二葉亭四迷 「平凡」
...皆正しく行儀よく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その向うのポプラの樹が行儀よく立並んだ間から...
夢野久作 「髪切虫」
...さすが芸能者の行儀よく姿をそろえて辞儀をした...
吉川英治 「私本太平記」
...青竹で区切られたそれぞれの席に、家中の老いたる者や幼い者までが、行儀よく、静粛に拝見しているのを、太守や奥方は、舞台につかれた眼の遊びに、其処此処(そこここ)の団欒を、微笑ましげにうしろから眺めている容子(ようす)であった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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