...行儀よく膝に両の手を重ねて待ったお嬢さんに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...きちんと行儀よく並んでいる...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...きちんと行儀よく坐つた自分の膝に眼を落しました...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...お爺さんの前にお行儀よく坐り...
太宰治 「お伽草紙」
...行儀よく坐っていた...
田中貢太郎 「平山婆」
...長方形の紙が行儀よく板に並べて立てかけてあるのだが...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...正面のポーチへ通ずる路の両側に躑躅(つゝじ)が行儀よく植えられて...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...お行儀よく坐っている彼女を見かけるのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...二三足の女下駄が行儀よくそろえられ...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...小さい耳朶(みみたぶ)が、行儀よく、鬢(びん)の末を潜(くぐ)り抜けて、頬(ほお)と頸(くび)の続目(つぎめ)が、暈(ぼか)したように曲線を陰に曳(ひ)いて去る...
夏目漱石 「虞美人草」
...その上路(みち)の左右には柳の立木が行儀よく植えつけられていた...
夏目漱石 「明暗」
...行儀よく積んであるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...セエラは行儀よく先生のところへ出て行きました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...皆さんがお行儀よく食べるように...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...敷布(シーツ)の下に行儀よく置かれてあった...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ところが別荘の中はしいんとして煙突からはいつものコルク抜きのやうな煙も出ず鉄の垣(かき)が行儀よくみちに影法師を落してゐるだけで中には誰(たれ)も居ないやうでした...
宮沢賢治 「黒ぶだう」
...その向うのポプラの樹が行儀よく立並んだ間から...
夢野久作 「髪切虫」
...行儀よく控えている...
吉川英治 「新書太閤記」
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