...その癖ひどく行儀よくしてゐて...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...行儀よく作られた苗坪ははや一寸ばかりの厚みに緑を盛り上げている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...行儀よく並んで立っています...
梅崎春生 「Sの背中」
...残りの指は皆行儀よく折り曲げて...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...何だねそんな真似をして! 勉強する時はもっと行儀よくしなけりゃいけないよ」私がそう云うと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...なるべく体を動かさないやうに行儀よく寝てゐなければならなかつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...俺はそれを行儀よく寝かしてやった...
豊島与志雄 「神棚」
...行儀よく物静なことは白井は遥に木場に優(まさ)つてゐた...
永井荷風 「来訪者」
...お行儀よくして、ちょっと気が利いて、家の中の使用人には適任、といったような小人物をつくっている、つくった人はそれが自慢だ...
永井隆 「この子を残して」
...お行儀よくしてろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しの間どうぞ」二人は仕方なしに行儀よく差向いに坐ったなり茶を飲んだ...
夏目漱石 「明暗」
...行儀よく千住の方へ練(ね)るから見物(みもの)でさ」「お前はそれを默つて見てゐたのか」「其邊に舟はなし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一方だけ向いた水下駄の齒の跡が行儀よく揃つて居るのを平次は指摘(してき)するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...各自(めいめい)のお膳を行儀よくひかえる...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...行儀よく前へ並べられていた...
正岡容 「圓太郎馬車」
...上の抽斗に行儀よくしまった袋入りの草根木皮を三...
山本笑月 「明治世相百話」
...両手を膝の上に置いてお行儀よく澄ましていました...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...蘭丸は、室のすみに、その小さいすがたと年齢のわりにしては、余りに行儀よく、ちょこねんと坐っている...
吉川英治 「新書太閤記」
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