...五位鷺(ごいさぎ)や雁(がん)などが飛びながらおりおり鳴くのも...
寺田寅彦 「疑問と空想」
...松の聳(そび)えた堀向(ほりむこう)の空から突然五位鷺(ごいさぎ)のような鳥の声が聞えた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...白髭あたり森影黒く交番所の燈のちらつくも静なるおもむきを添ふる折ふし五位鷺(ごいさぎ)などの鳴きたる...
永井荷風 「向嶋」
...耻づかし盛りの娘ぢや御座いませんか」五位鷺の秀は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五位鷺(ごいさぎ)の秀吉(ひできち)というやくざ者...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恥ずかし盛りの娘じゃございませんか」五位鷺の秀は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...冷えて降りだしそうな暗い空に五位鷺(ごいさぎ)が叫んでとおりすぎる...
原民喜 「美しき死の岸に」
...五位鷺(さぎ)のプロムナアドは泥鰌(どじょう)の悩み...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...五位鷺の形なる柿色の鳥...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...折々ひときわ鋭く五位鷺のやうな喉を振り絞つて余韻もながく叫びあげる声が朧夜の霞を破つて凄惨この上もなかつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...杜かげに集ふ五位鷺の群れがいとも美しく散見された...
正岡容 「巣鴨菊」
...五位鷺の鳴きながら飛んでゆく声が聞えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...雁(がん)でも鴉(からす)でも五位鷺(ごいさぎ)でも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
......
横瀬夜雨 「花守」
...空を飛ぶ五位鷺(ごいさぎ)の影も...
吉川英治 「親鸞」
...五位鷺(ごいさぎ)のほうが多かった...
吉川英治 「親鸞」
...五位鷺(ごいさぎ)が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...五位鷺は絶えず河をさかのぼつて翔つてゐる...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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