...まだ研究が完成していないので、あまり大きなものはないが、行く行くは、地球の旅行にも、あるいはまた宇宙を飛びまわるにも、このロケットがたいへん都合のいい乗物であった...
海野十三 「火星兵団」
...猫ちゃんが毎日のように音楽学校へ行く行くと威(おど)かすようになってからは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...行く行くは親兄弟をも養はねばならぬやうなる不仕合(ふしあわせ)の人は縦(たと)へ天才ありと自信するも断じて専門の小説家なぞにならんと思ふこと勿(なか)れ...
永井荷風 「小説作法」
...行く行くどこかへ捨ててしまおうと...
中里介山 「大菩薩峠」
...行く行く実用品として各戸一台は備えねばならぬ様な時代が来るものだと思って居る...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...行く行く立派な御用聞に仕立ててやろうという平次の腹でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いまはひとりで旅に行く行く...
萩原朔太郎 「南の海へ行きます」
...途中行く行く植物を採集したからその種類も多かったが...
牧野富太郎 「若き日の思い出」
...行く行く羅州を過ぎる時...
柳宗悦 「全羅紀行」
...行く行くはまた一つの手掛りになるだろう...
柳田国男 「年中行事覚書」
...彼の歸るまで伸ばさなければならなかつた‥‥行く行くは...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...行く行く人目に曝(さら)し歩いている風であり...
吉川英治 「私本太平記」
...このぶんでは行く行く再起の望みも難(かた)くはあるまい」そう一道(どう)の光明を感受されておられたものか...
吉川英治 「私本太平記」
...なお行く行くの途中でも...
吉川英治 「私本太平記」
...自分は因幡(いなば)、伯耆(ほうき)、出雲(いずも)、石見(いわみ)の兵をひきい、行く行く丹波、但馬(たじま)の兵も合して、一挙、京畿(けいき)に進み、本願寺と呼応して直ちに、信長の本拠安土を衝(つ)こう」こういう大胆な策を立てたものは、吉川元春(きっかわもとはる)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...行く行く布令(ふれ)ねばならぬ」部落を見かけるたびに...
吉川英治 「新書太閤記」
...「――なるほど、これでは」その日、朱貴(しゅき)(茶亭の亭主、実は山寨の一員)が呼んだ早舟に乗せられて、対岸の金沙灘(きんさたん)で舟を下りた林冲(りんちゅう)は、行く行く、その要害には舌を巻いた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...行く行く、丘陵の傾斜に、柿林の柿のたわわに色づいているのを見る...
吉川英治 「随筆 新平家」
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