...行き過ぎなりに、チラと見た男の顔...
池谷信三郎 「橋」
...何やら呟(つぶや)き乍ら蹣跚(よろ/\)とした歩調(あしどり)で行き過ぎた...
石川啄木 「鳥影」
...返事もせずに行き過ぎたなどという話題を提供したこともあったほどである...
犬田卯 「沼畔小話集」
...年が行き過ぎてる云うてたさうだもの...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...食欲をそそられずに行き過ぎるわけにはいかなかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...それでも暫(しばら)く行き過ぎてから...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...知らぬ顔をして行き過ぎると穴から手を出して捕(とら)まえそうに烈(はげ)しい呼び方をする...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...知らぬ顏をして行き過ぎると穴から手を出して捕(とら)まへさうに烈しい呼び方をする...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...後者の新しいビクター盤は老境の枯淡味が救い難いまでに行き過ぎている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...父親を救ふためにそれを隱してしまひ――こいつは行き過ぎだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして私はそのまゝ彼を行き過ぎさせたくなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...知らぬ振りをして行き過ぎてもいいのかね...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その時雲が急に行き過ぎて...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...――娘と出遇ふと誰も慌てゝ横を向いたまゝ物をも言はずに行き過ぎてしまふので私は...
牧野信一 「山峡の村にて」
...岡田を行き過ぎさせてしまった...
森鴎外 「雁」
...逆に国家を軽視する立場が極端に行き過ぎると...
矢部貞治 「政治学入門」
...彼方(むこう)へ行き過ぎながら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...自分の身體の具合もあるので今度は途中誰にも逢はないで行き過ぎるつもりで出て來たのだが...
若山牧水 「梅雨紀行」
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