...中庸というものが群集の全部に行き渡るやいなや...
有島武郎 「二つの道」
...私の方からも相当追加するのでなければみなに行き渡るだけはなかった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...サービスが充分に行き渡る...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それが多少広く世間に行き渡るころにはもう「流行」はしない事になる...
寺田寅彦 「春六題」
...名状のできない穏やかな伸びやかな心持ちが全身に行き渡る...
寺田寅彦 「病院の夜明けの物音」
...更にこの切手を貼つた手紙が全國津々浦々に行き渡る時...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼に於ては趣味はモードとしてではなく原始的な感能として行き渡る...
戸坂潤 「思想としての文学」
...」一同の間にちらちらと目配せが行き渡る...
豊島与志雄 「春」
...そうすると、溶液は結晶表面のすみまで、よく行き渡る...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...薫風(くんぷう)と五月(さつき)の陽光が長屋の隅々まで行き渡るある朝のこと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全国に善く行き渡ることもあれば...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...心を打つものごとの観念が行き渡ることは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...御慈愛が国中に行き渡るように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...人はあの欧州全土に行き渡る夥(おびただ)しいゴシックの作に悪作を見出そうとしてもただ困却するばかりであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...なるべく公平に仕事が行き渡るように仕組まれているが...
柳宗悦 「陸中雑記」
...暦(こよみ)の本が田舎に行き渡るまでは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...どこでも庚申の日にこの祭をする風習が行き渡ると...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ところが近頃舶来品排斥思想が一般に行き渡ると...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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