...夜はお互ひの部屋を菓子鉢を提げて行き来し...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...ひっきりなしに行き来して...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...もっと小さい上方通いの発動機船がポンポン音を立てて行き来する...
壺井栄 「大根の葉」
...心配そうに部屋の中を行き来した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...人々がそれぞれ家の前を連れだって行き来していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はよく農家の中庭を行き来していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どっちからともなく尋ねあって行き来している事を思うと...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ケシ飛んで行く雲の行き来であった...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...「いったいあの人たちはそんなに行き来をし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...私もほかの金融業者の所へ行き来し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...原始的な長縄(ながなわ)で五百メートルを行き来しようと考えるのは馬鹿げている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...この頃吾家では親類とは一切行き来をしてゐないし……」だから彼に同伴者になつて呉れ...
牧野信一 「小川の流れ」
...いつも行き来してゐる酒飲みの友達ならさうもしなかつたが...
牧野信一 「蝉」
...私は教室の先生達とも親しく行き来し...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...――私はびっくりして向う岸と行き来の道を絶たれた悲しさと自分のわたった橋が大蛇だった驚きにしばらくはボーッとして居て...
宮本百合子 「悲しめる心」
...自分が廊下を行き来するのを...
宮本百合子 「刻々」
...よく行き来していた...
柳田国男 「故郷七十年」
...何かとよう行き来しておられまする」こう聞くと右馬介はかえって安心した容子であった...
吉川英治 「私本太平記」
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