...芸妓や仲居やの行き来する影絵のような眺めも又ないものではあった...
上村松園 「京のその頃」
...夜はお互ひの部屋を菓子鉢を提げて行き来し...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...もっと小さい上方通いの発動機船がポンポン音を立てて行き来する...
壺井栄 「大根の葉」
...枯枝を拾いて砂に嗚呼(ああ)忠臣など落書すれば行き来の人吾等を見る...
寺田寅彦 「東上記」
...彼はあちらこちら行き来していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...街頭を行き来し、歌を歌い、銭投げをし、溝(どぶ)をあさり、少しは盗みをもした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それからは偉い方々と頻りに行き来をなさったようにおぼえます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...ケシ飛んで行く雲の行き来であった...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...互に行き来していましたから...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...この国の人は他の国と行き来することはまるでないのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...「いったいあの人たちはそんなに行き来をし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「私はこれまで全然仲間からはずれていましたよ」「一般には互いに行き来してはいません」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...小刀が手から手へと自分の頭上で行き来しているとき...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そしてド・ボーセアン夫人の薔薇色の広間を行き来するうちに...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...気ままに行き来されます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...――私はびっくりして向う岸と行き来の道を絶たれた悲しさと自分のわたった橋が大蛇だった驚きにしばらくはボーッとして居て...
宮本百合子 「悲しめる心」
...静かに読みながら行き来すると...
宮本百合子 「後庭」
...始終行き来していた木曾のすすめで丁度学校を卒(で)たばかりのみち子が...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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