...バビロニアのみならず一体に西方諸国の科学がついに民衆の共有物とならずにしまったのは非常な損失であった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...深夜衆人の目に入り...
井上円了 「おばけの正体」
...民衆を少しも軽蔑しないと云う事を却って軽蔑のたねにする...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...ロメン・ロオランの民衆芸術論の要旨はどんなものか...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...堺衆の一人に某といふ数寄者がありました...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...民衆はおのれらの生活に苦痛があっても...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...一團體の義捐金募集に較べて遙に普遍的であり民衆的である...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...衆(みんな)は一緒に晩飯を食べた...
徳田秋声 「足迹」
...松平容衆(かたひろ)と共に房総海岸の防禦を命ぜられ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...多衆としての多衆、単なる・抽象的なる多衆、多衆一般、何等の条件をも有たない多衆、例えばそれが有産者の多衆であろうが無産者の多衆であろうがそのような二次以下の条件を特に超越した限りの多衆自体、このような民主主義的多衆概念は、恰も今指摘した強力と低質とを、その二重性として、矛盾として、持っている...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...これも近所の衆の噂ですよ」「變なことになるぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すべてが今は縁なき衆生のやうであつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ひとりの年老いた琵琶法師(バンドゥリスト)をまん中に取りかこんだ群衆が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...尤も大衆文学に限らず、近代の小説は、多かれ少なかれ、商業的価値を眼中において書かれる場合が多く、凡ての小説が大衆文学化しつゝあることは事実であるが、このことは、大衆文学の特質を抹消するものではなく、却つて、大衆文学の勝利、従つて、文学作品の商品化を意味するのである...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...衆にすぐれた若者だったが...
吉川英治 「剣の四君子」
...これへ出て、衆人の前で、何が故に、俺の剣術がおかしいかを、実際に証拠だてろ」と、忠明へ喚(わめ)きかかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...もはや衆目のみるところ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...「衆生の内に仏性なし」というごとき意に解されてはならない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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