...彼は血相を変えて怒りを爆発させた...
...そのニュースを聞いて、彼女は血相を変えて涙を流した...
...敵将が血相を変えて騎馬で突撃してきた...
...彼の血相はいつも激しいため、初対面の人は怖がってしまう...
...血相を変えた彼は、すぐにキレてしまいがちだ...
...すると忽ち正造の血相が変った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...血相かえてやって来た...
太宰治 「新ハムレット」
...「嗾(けしか)けてみろ! 一言犬を嗾けてみろ! 犬もろとも一発の下に貴様を撃ち殺すぞ! ようく見ろ! 今夜の俺の顔を! 命が惜しくなくば犬を嗾けてみろ!」凄まじい私の血相がようやく眼に留まったのであろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...血相変えて「殺す」いいますのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...このお代官には女房は無くて、お気に入りのお妾が、一切を切って廻していることは、それでいいとしても、兵馬が気になり出したのは、このお妾がいかにも水っぽい女で、たしかにいい女というのだろう、血相のいい顔に、つやつやしい丸髷(まるまげ)を結って、出入りの者や、下々の者までそらさない愛嬌はたしかにあって、代官が寵愛(ちょうあい)するのも、のろいばかりではない、まあ、この妾にも寵愛を受けるだけの器量はあるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを和助と思い込んだのも無理はない」「…………」「和助の方はお舟の出て行った血相と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼の血相は變つてゐた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...その日の午後ジョウは血相をかえて...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...おことば中でありますが」こは心外なという血相(けっそう)を示して...
吉川英治 「黒田如水」
...どこまでもという血相で...
吉川英治 「剣難女難」
...血相変えて行列を摺(す)り抜(ぬ)けようとしたので...
吉川英治 「剣難女難」
...ただならぬ血相をたたえて彼方から歩いて来た...
吉川英治 「三国志」
...――この血相で妻をただした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...血相ではどんな大喝(たいかつ)が出るかと待っていると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...組み打ちになろうとする双方の血相なので...
吉川英治 「親鸞」
...縊(し)め殺(ころ)しかねない血相で抱きしめ...
吉川英治 「親鸞」
...新之助の血相(けっそう)が...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...かなり急用らしい血相でもある...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索