...他の個我の蠶食を外にして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...而も一緒にその越後の所有地で養蠶事業をやつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...されど、長く連なれる兩側の人家、空家も見えざるは、養蠶にても、生計の道は立つべし...
大町桂月 「碓氷峠」
...蠶豆の花がぐるりにさいてゐます...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
......
武田祐吉 「古事記」
...又た桑木の植方其他蠶種に至ては微粒子の取調種々なる事に力を盡すに似合はず...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...美しい武藏野を何處迄もと蠶食して行くのである...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...皆は蠶のように各の棚の中に入ってしまうと...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...本當に此所へ來て養蠶をしやうと思ふものがあれば五枚や十枚の種紙ならば人が手傳つても桑位は摘んでやる...
長塚節 「佐渡が島」
...蠶豆(そらまめ)の花(はな)も可憐(かれん)な黒(くろ)い瞳(ひとみ)を聚(あつ)めて羞(はづ)かし相(さう)に葉(は)の間(あいだ)からこつそりと四方(はう)を覗(のぞ)く...
長塚節 「土」
...南(みなみ)では養蠶(やうさん)の結果(けつくわ)が好(よ)かつたのと少(すこ)しばかり餘(あま)つた桑(くは)が意外(いぐわい)な相場(さうば)で飛(と)んだのとで...
長塚節 「土」
...蠶飼ふ桑も芽ぐまず...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...――郷土望景詩――國定忠治の墓わがこの村に來りし時上州の蠶すでに終りて農家みな冬の閾(しきみ)を閉したり...
萩原朔太郎 「氷島」
...秋蠶(あきご)のはきたてとかいへるに懸りしより...
樋口一葉 「ゆく雲」
...秋蠶(あきご)のはきたてとかいへるに懸(かゝ)りしより...
一葉女史 「ゆく雲」
...蠶時は赤襷の姉さん冠りが優しい僻歌につれて左右に動くのが...
横瀬夜雨 「花守」
...家の中は一ぱいに蠶棚が立てられてゐて...
吉江喬松 「山岳美觀」
...彼等は蠶が濟んで一休みすると直ぐまた稻の收穫にかゝらねばならぬので...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??