...同時に更に/\有意義なる生活と修養とに費す可き時間が非常なる蠶食を受ける...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...他の個我の蠶食を外にして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...養蠶期或は暑夏期に小學校が數週間休校の時には特に學校の先生方を聘して...
石川三四郎 「浪」
...うよ/\と棚(たな)の蠶(かひこ)の蠢(うごめ)き出(い)づる有状(ありさま)は...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...義雄は信州に於ける有名な養蠶學校へ這入る準備までした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...頭(あたま)に蠶(かいこ)ができ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...蠶はおこさまと言つて吾が子のやうに愛しいつくしむ...
高村光太郎 「美」
...又た桑木の植方其他蠶種に至ては微粒子の取調種々なる事に力を盡すに似合はず...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...種禾稻紵麻、蠶桑緝績、出細紵緜、其地無牛馬虎豹羊鵲、兵用矛楯木弓、木弓短下長上、竹箭或鐵鏃、或骨鏃、所有無與耳・朱崖同...
陳壽 「魏志倭人傳」
...美しい武藏野を何處迄もと蠶食して行くのである...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...蠶豆、莢豌豆、獨活、慈姑の如きもの、散歩の際これを路傍の露店又は農家について購ふことを得べし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...佐渡といふ所は氣候がいゝ上に桑が自然に生えて居るのだけれど惜しいことに養蠶に熱心するものがない...
長塚節 「佐渡が島」
...蠶豆(そらまめ)の花(はな)も可憐(かれん)な黒(くろ)い瞳(ひとみ)を聚(あつ)めて羞(はづ)かし相(さう)に葉(は)の間(あいだ)からこつそりと四方(はう)を覗(のぞ)く...
長塚節 「土」
...南(みなみ)では養蠶(やうさん)の結果(けつくわ)が好(よ)かつたのと少(すこ)しばかり餘(あま)つた桑(くは)が意外(いぐわい)な相場(さうば)で飛(と)んだのとで...
長塚節 「土」
...我も此より遠く西國の旅に赴かむとすれば蠶豆の柱の如き莖たゝばいづべに我は人おもひ居らむ病院より旅宿とありける間は夜具を干しくるゝ人もなかりけるを...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...白に紅の絞りのある花が蠶がもぶれてゐるやうにぎつしり咲きほうけてゐる...
林芙美子 「旅人」
...狩野川の川口を出るとすぐ左折して蠶の這つた樣な牛臥山を左に...
若山牧水 「樹木とその葉」
...丁度蠶の出來が惡くて百姓たちも幾らか遠慮したと見え...
若山牧水 「樹木とその葉」
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