...關口隆正と親父の交遊は、畫家の寺崎廣業、邨田丹陵、詩人の滑川蟾如、茶人の中村宗知等と共に、明治中期の向島文人史の幾ページかを占める...
心猿 「桜もち」
...ゆくてを塞ぐ邪魔な石を蟾蜍(ひきがへる)はつて通る...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...何十匹となく這(は)い出して来る蟾蜍に庭先は一面大(おおき)な転太石(ごろたいし)でも敷詰めたような有様になる...
永井荷風 「日和下駄」
...蟾蜍(ひきがへる)と一緒に同棲して居る...
萩原朔太郎 「宿命」
...蟾蜍(ひきがへる)とが...
萩原朔太郎 「宿命」
...また一説にはこれら皆空(うそ)で実は尊者の名パトリックをノールス人がパド・レクルと間違え蟾蜍(ひき)を(パダ)逐(お)い去る(レカ)と解した...
南方熊楠 「十二支考」
...蟾蜍を欧人は大変な毒物とするところから拡げて...
南方熊楠 「十二支考」
...蟾蜍(ひきがえる)など蛙類に進退究(きわ)まる時頭を以て敵を押し退けんとする性あり...
南方熊楠 「十二支考」
...支那の書に角ある蟾蜍の話あるは虚構とするも...
南方熊楠 「十二支考」
...毎度蟾蜍が遠方にある小虫を見詰むると...
南方熊楠 「十二支考」
...蛇の魅力はまだ精査せぬが、蟾蜍(ひき)が毒気を吹いて、遠距離にある動物を吸い落すというはこんな事で、恐怖でも何でもなく、虎や大蛇アナコンダが、鹿来るべき場所を知りて待ち伏せするような事で、蟾蜍や蛙の舌は、妙に速く出入するがあたかも吸い落すよう見ゆるのじゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...たとえば欧州やインドの人は蟾蜍(ヒキガエル)を醜かつ大毒なる物として酷(ひど)く嫌う...
南方熊楠 「十二支考」
...蛇また蟾蜍(ひき)が雄鶏が産んだ卵を伏せ孵(かえ)して生じ...
南方熊楠 「十二支考」
...つまり蛇や蟾蜍の毒気を雄鶏の生んだ卵が感受して...
南方熊楠 「十二支考」
...已看簷隙満蟾光...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...錦橋(きんきょう)また蟾翁(せんおう)と号した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その蟾翁と号したには面白い話がある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...なぜ陰気な苔や雫の垂る石に附いた餌(えさ)を蟾蜍(ひきかえる)のように啜(すす)っているのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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