...そりやずつと弱蟲だけれど...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...若かず裸になつて自分の體を蟲に食はせて生體を見屆けた處で捕獲するには...
高濱虚子 「續俳諧師」
...日本のどつかで蟲に喰はれつつ存在してゐるのだらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...自分もそんな蟲になつたやうな氣がする...
中島敦 「かめれおん日記」
...黄色(きいろ)に熟(じゆく)する梅(うめ)の小枝(こえだ)を苦(くるし)めて居(ゐ)る蟲(あぶらむし)も滅亡(めつばう)して畢(しま)ふ程(ほど)の霖雨(りんう)が惘(あき)れもしないで降(ふ)り續(つゞ)く...
長塚節 「土」
...しかしそれはこの椽側からは左手になつた老梅が散つてしまつて油蟲の防ぎに苦心する頃でなければならぬ梅の花はまだ散りはじめない(明治三十六年三月)...
長塚節 「我が庭」
...何となくふさぎの蟲の飛び散つて行くの感じた...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...平次は疳(かん)の蟲がムカムカと首をもたげましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...孫太郎蟲のやうな子供だけに利く藥がある位だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蟲一匹潰すのさへむづかしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蟲食い頭の金壺眼で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昆蟲(こんちう)の美しさと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自らいふところの蛾蟲の運命であるか...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...葉っぱはあの羽蟲に何か注射をされて...
林芙美子 「クララ」
...糸にぶら下つた毛蟲が風にゆられて飛んで...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...淺蟲へ着いた翌朝...
横光利一 「梅雨」
......
若山牧水 「樹木とその葉」
...羽蟲の群がひくゝ水の上にまひ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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