...蟋蟀(こおろぎ)の声とともに...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...蟋蟀(こほろぎ)が二疋(ひき)...
石川啄木 「天鵞絨」
...そのうちに蟋蟀(こおろぎ)の声が普通よりも騒々しくなりました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...夏の夜蟋蟀(こほろぎ)が鳴く夏の夜(よ)の青空(あをぞら)のもと...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...まだ早い蟋蟀(こほろぎ)が一匹...
鈴木三重吉 「桑の実」
...蟋蟀(こほろぎ)や蛙のやうな労働者まで歌を咏(よ)む世の中に...
薄田泣菫 「茶話」
...懶(ものう)さうな蟋蟀の歌に混つて...
薄田泣菫 「独楽園」
...三年霜に打(うた)れた甘蔗、原配の蟋蟀、敗鼓皮丸、そんなものはなんだ...
太宰治 「惜別」
...蟋蟀ガ鳴イテオリマスヨ」ト...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...蟋蟀(こおろぎ)の鳴き声や電線の唸りに耳をすましていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...女車掌が蟋蟀(こおろぎ)のような声で左右の勝景を紹介し...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...蟋蟀の背中にそっと杖をあてて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「なあに! ではあちらのは?」「蟋蟀(こおろぎ)でございます...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...思いけりすでに幾夜(いくよ)の蟋蟀(きりぎりす)その夜から余は当分またこの病院を第二の家とする事にした...
夏目漱石 「思い出す事など」
...旅人は妻が閨なる床(ゆか)に栖む蟋蟀思ふ千屈菜(みそはぎ)の花旅人が留守する妻を思ふ歌の代表的なものの一つに軍王の 山越しの風を時じみ寝る夜落ちず家なる妹をかけて偲びつ といふのがある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...花草の原は少し未熟だが月夜蟋蟀の造語は成功してゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...音に澄みて鳴けるは遠き蟋蟀なりけり...
三好達治 「測量船」
...その蟋蟀が戸板のような羽根を擦り合わせ...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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