...この蟋蟀だって誠に拙(つた)ないもので...
上村松園 「迷彩」
...そこへ痩せ衰へた蟋蟀一つ...
薄田泣菫 「独楽園」
...占野(しめの)の歌女(うため)蟋蟀(こほろぎ)は...
薄田淳介 「白羊宮」
...蟋蟀(しっしゅつ)一つがい...
太宰治 「惜別」
...寝惚ケテタンデ蟋蟀ガ鳴クンダト思ッテタンダ」「蟋蟀ジャゴザイマセン...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...床近く蟋蟀(こおろぎ)が鳴いていた...
田山花袋 「一兵卒」
...伴奏入りの童話で「蟻(あり)と蟋蟀(きりぎりす)」の話であった...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...蟋蟀(こおろぎ)の鋭い顫音(トレモロ)は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蟋蟀(こおろぎ)の眠くなるような鳴声に耳を貸しながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...思いけりすでに幾夜(いくよ)の蟋蟀(きりぎりす)その夜から余は当分またこの病院を第二の家とする事にした...
夏目漱石 「思い出す事など」
...それから蟋蟀(こおろぎ)が鳴く...
夏目漱石 「虞美人草」
...蟋蟀のやうに鳴くのを聽いた...
萩原朔太郎 「宿命」
...雌を呼ぶ蟋蟀の物哀しい声を何気なく思い出した...
林芙美子 「泣虫小僧」
...とぎれとぎれに蟋蟀(こおろぎ)が鳴いている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...わが横に甚(いた)く頽(くずほ)れ歎く者ありと蟋蟀とりなして鳴く蟋蟀の鳴くのを聞いてゐると...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
三好達治 「一點鐘」
...幸運を持つてくるといふ蟋蟀が...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...陣幕(とばり)のすそにたかっている蟋蟀(きりぎりす)の影までが...
吉川英治 「篝火の女」
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