...「蝦蟇口」って、あの話しぶりのことを言うんだよね...
...彼は「蝦蟇口」で話すから、最初は理解できなかった...
...子供の頃、友達と「蝦蟇口」でお喋りしてたことがある...
...彼女は「蝦蟇口」で話すのが特徴で、かわいいと思う...
...「蝦蟇口」を聞くと、昔の学校の友達を思い出す...
...小(ちひ)さいのが蝦蟇口(がまぐち)……」と此(こ)の分(ぶん)だけは...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...その結果が沼南のイツモ逆さに振って見せる蟇口から社を売った身代金(みのしろきん)の幾分を吐出(はきだ)して目出たく無事に落着したそうだ...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...結局金博士の智慧を験(た)めそうとした奴の蟇口の中身が空虚(から)と相成(あいな)って...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...私は其の日予定の時間に三角形の蟇口を懐中に忍ばせて細田氏の邸の方へ出向きました...
海野十三 「三角形の恐怖」
...銀貨や紙幣で脹れた蟇口がちやんとある...
高濱虚子 「俳諧師」
...それから懐から蟇口(がまぐち)を出して二十銭銀貨を掴みだして...
田中貢太郎 「虎杖採り」
...大きな蟇口(がまぐち)を出してその中にしまってある...
田中貢太郎 「文妖伝」
...持って来た一円二十銭のうちから差引き七十銭五厘がまだ蝦蟇口(がまぐち)の中に残っていた...
田山花袋 「田舎教師」
...多分のお賽銭(さいせん)をお島の小さい蟇口(がまぐち)に入れてくれた...
徳田秋声 「あらくれ」
...ちょろけんの蟇口型(がまぐちがた)の丸いオペラバックを提(さ)げ...
徳田秋声 「縮図」
...重吉は懐中(ふところ)から蟇口(がまぐち)を出しながら...
永井荷風 「ひかげの花」
...そうして蟇口(がまぐち)から五十銭銀貨を一枚出して...
中島敦 「斗南先生」
...蟇口の事もそれなりにして置いた...
夏目漱石 「坑夫」
...おれの蝦蟇口(がまぐち)のなかへ入れた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...急(きふ)に蟇口(がまぐち)の口(くち)を開(あ)けるのが厭(いや)になつて行(ゆ)き過(す)ぎた...
夏目漱石 「門」
...蝦蟇口の中から五円札を二枚出して……」「とうとう買ったかい」と主人がきく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...と無造作に蟇口(がまぐち)を出して十円紙幣を入れ...
火野葦平 「糞尿譚」
...沖田刑事は蟇口(がまぐち)の底をはたいて車賃を払いながら...
森下雨村 「五階の窓」
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