...たまさかその巣に潜り込んで鳴いている螻蛄(けら)のせいで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...殿様はその日も螻蛄のやうに頭を振つた...
薄田泣菫 「茶話」
...後になつてそれは蚯蚓の坑道に紛れ込んだ碌でなしの螻蛄(けら)のいたづらだといふことを教へられて...
薄田泣菫 「独楽園」
...螻子居の客となる...
種田山頭火 「旅日記」
...螻子君夫妻の温情は全心全身にしみこんだ...
種田山頭火 「旅日記」
......
種田山頭火 「旅日記」
...夜は螻子居の家庭をうらやみつゝ寝てしまつた...
種田山頭火 「旅日記」
...螻子君と共に一日一夜たのしく暮らした...
種田山頭火 「旅日記」
...油断をした蟻(あり)や螻(けら)が泡(あわ)を喰(く)って逃げる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...B――そんな考え方は虫螻の考え方なのだ...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...ころ/\ころ/\と蛄螻がしづかな鳴きやうをする...
長塚節 「月見の夕」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...ころ/\に螻蛄ははやす...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...蟻(あり)とも螻(けら)とも糞中(ふんちゅう)の蛆(うじ)とも云いようのない人非人...
二葉亭四迷 「浮雲」
...内蔵に「螻蓑」とあるのみである...
柳宗悦 「蓑のこと」
...短い硬い羽を有つ螻(けら)の姿に似た所から来たのであろう...
柳宗悦 「蓑のこと」
...虫螻(むしけら)のようにぞろぞろと...
吉川英治 「松のや露八」
...虫螻と云ったのは...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索