...全く口から出まかせの法螺(ほら)なのでございます...
芥川龍之介 「竜」
...それは無理だ、息がつづかない」5炭やき爺さんは首をふって、竹法螺でもって、ふもと村へ言葉をおくるのには、とても息がつづかないと、ざんねんそうにいいましたので、これを聞いた一彦少年はちょっとがっかりいたしました...
海野十三 「怪塔王」
...螺旋椅子の上の住民たちは...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...その違う製作的根拠をはっきりと気がついたのはその栄螺の彫刻の時だ...
高村光太郎 「回想録」
...大きい螺旋(ぜんまい)がはじけたように...
太宰治 「佐渡」
...南竜軒先生、それを聞いて呆(あき)れかえり、そんなことだろうと思った、武者修行は結構だ、法螺の貝から、岩見重太郎か、宮本武蔵でも吹き出して、お供に連れて歩けばなお結構だと、腹も立てないから茶化しにかかると、友達の先生一向ひるまず、たしかに、お前は武者修行をすれば大威張りで、日本六十余州をめぐって歩ける...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝋塗りに螺鈿(らでん)を散らした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...落城の時でなければ吹いてはならぬ保螺(ほら)貝の曲に異常な誘惑を感じて...
野村胡堂 「探偵小説と音楽」
...気分よく「弥次喜多」一景へ出ると、法螺貝がトチり、宿屋の場でボーダーが消えて、芝居ぶちこはれ、不機嫌のところへ、冷房がウン/\唸り出し、「曲芸団」も芝居こはされ、ことごとく不愉快なる日...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...(13)ring-bolt ――綱などを結びつけるために甲板に取り付けられた環(かん)のついた螺釘(ねじくぎ)...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...おそらく法螺に相違なかつた...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...法螺忠や障子の穴へ順々と何事かを囁いたりした...
牧野信一 「鬼涙村」
...またあの大法螺先生のお国自慢がはじまつた...
牧野信一 「初夏通信」
...何か体裁の好い無造作気な法螺を吹かうと思案したが...
牧野信一 「素書」
...法螺丸「貴公はこの頃仏蘭西(フランス)で勃興しているサンジカリズムの運動を知っているか」後藤新平「何じゃいサンジカリズムというのは……」法螺丸「これを知らんで東京市長はつとまらんぞ...
夢野久作 「近世快人伝」
...電話線を切断していたこと……バンガロー風の二階の窓硝子(ガラス)を切って螺旋(ねじ)止めを外して忍び入ったこと……夫人と小間使は眠ったままの位置で絞殺されていたこと……重傷を負わされた書生が間もなく死亡したこと……物置に隠れて震えていた台所女中が...
夢野久作 「老巡査」
...法螺(ほら)を吹け...
横光利一 「日輪」
...螺鈿櫃(らでんびつ)を抱えた宮廷人と見える者と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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