...Qのやうな特別に敬重すべき人格とさへ融和の途が絶してゐるに相違ないのであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...遊星は熔融して灼熱された粘撓性の質塊となるであろうから...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...容易に渾然融和する事...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...或るものは融合しないままの形で接續している...
武田祐吉 「古事記」
...両村の人民ハ日常往来して互に葬祭の事に参馳し金融其他土地の貸借労働人夫の交換等をなし其交情掬すべきものあり...
田中正造 「非常歎願書」
...(明治四十年十二月二十日『東京朝日新聞』)五十四水晶の鋳物水晶は硝子(ガラス)とちがって容易に火熱のために融けぬから...
寺田寅彦 「話の種」
...まだどうしてもその間の融和がとれないところを見てもプランクの望むような統一はまだ急に達せられそうもない...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...澄みきった碧空(あおぞら)と融(と)け合っていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...いい塩梅(あんばい)に平場(ひらば)の前の方を融通してくれたんですよ」「そう...
徳田秋声 「挿話」
...金融はその本質から云って担保の要るのが当然で...
戸坂潤 「社会時評」
...広田曖昧内閣から林金融資本内閣(?)への前進とは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...頗る野暮にして融通の利かぬ堅気者に似たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...しかし融通のつく中(うち)なら...
永井荷風 「ひかげの花」
...金融通帳を持つて...
原民喜 「氷花」
...更にまた蘆薈(ろかい)の香(か)が雑った……ところがそんな一切の有像(うぞう)が忽(たちま)ち一つに融合してしまったんだ...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...ミカンを剥げば融合連着している外果皮...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...眼は開(あ)いて居ながら周囲と混融し...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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