...標本になる珍らしい蝶々をとってこれで背中をさしとおして持って帰ってちょうだいなと注文がしてあり...
海野十三 「火星探険」
...蝶々とあそんでいる...
竹内浩三 「鈍走記」
...蝶々も出てきてひら/\...
種田山頭火 「其中日記」
...・わかれて遠い瞳が夜あけの明星・草ふかく韮が咲いてゐるつつましい花植ゑるより蜂が蝶々がきてとまる花・日向ぼつこは蝿もとんぼもみんないつしよに・更けると澄みわたる月の狐鳴く・朝月あかるい水で米とぐ九月十四日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...蝶々トンボの類(たぐい)と違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤(あか)い幅(はゞ)のあるリボンを蝶々(てふ/\)の樣(やう)に頭(あたま)の上(うへ)に喰付(くつつ)けて...
夏目漱石 「門」
...蝶々めが川を越えてゆくわい...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...子供の恐ろしい親指を離れた蝶々のやうな熊野の自由を眺めて...
野口米次郎 「能楽論」
...まるで蝶々が狂ふやうに...
林芙美子 「或る女」
...ゆでイカのような色をしたセルロイドの蝶々や...
林芙美子 「新版 放浪記」
...啓吉は、うつらうつら薄目のままでまた深い眠りにおちたが、頭の中に、唄のような柔かい風が吹きこんで、蝶々も小鳥も、鰐も、草花も、太陽も、啓吉の夢のなかで、絵具が溶けるように、水のようなものの中にそれが拡がって行った...
林芙美子 「泣虫小僧」
...川上の砂原のまっ白な礫の上を蝶々が飛んでゐる...
原民喜 「透明な輪」
...それから団扇売、朝顔売、蝶々売...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蝶々(ちょうちょう)髷も出たおケシも出た...
二葉亭四迷 「浮雲」
...だが蝶々さんのピンカートンに対するこまやかな愛情を知った領事は...
三浦環 「お蝶夫人」
...一七 蝶々さんの愛情をうたう名人ポンチが私を激賞スペインのサンセバスチャンは当時のスペインの王様の生れた故郷なのでございます...
三浦環 「お蝶夫人」
...この蝶々さんの気持ちをエーフェリチェでうたい出すのを...
三浦環 「お蝶夫人」
...小さい紫色をした蝶々ですよ...
水野葉舟 「北国の人」
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