...蝮(まむし)が多くて...
泉鏡花 「絵本の春」
...叔父さん? 蝮の毒を呑むなんてそんな大胆な人があるのですか? まあ! 私なんかはとてもそんな勇敢な事は出来ませんわ』とクレエルが云ひ出しました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...怨恨(えんこん)の毒ながすなるくち蝮(ばみ)を掩(おほ)はむためのすさびかな...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...蝮(まむし)をいましめながら山路を藤ノ尾の本部へ帰る...
永井隆 「長崎の鐘」
...しかもその草むらに蝮(まむし)が昼寝をしており...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒部の谷筋には蝮がなかなか多い...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もう一人は蝮(まむし)の三平――これは死んださうだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兵書には蝮蛇(まむし)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左隣は蝮の銅六だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一番奥の蝮の銅六の家を覗きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すつかり虎になつて居りましたがね」親指を蝮(まむし)にして入口の方を指さします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左の親指が少し蝮(まむし)にはなつて居るものゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...矢宮より出す守符は妙に蝮に利(き)く...
南方熊楠 「十二支考」
...世に蝮指というは...
南方熊楠 「十二支考」
...負傷した蝮が孑孑(ぼうふり)様に曲り動いて予の足もとに滑り落ち来れるに気付き...
南方熊楠 「十二支考」
...野山の蝮をノヅチ野の主と見立てたのかとも思う...
南方熊楠 「十二支考」
...五フィートに達する大毒至醜の蝮で...
南方熊楠 「十二支考」
...もっとも蝮(まむし)を手掴みにする商売人も居るんだから練習すると相当に掴めるんだが...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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