...日向に寝てゐる恐ろしい蝮をおどろかしたと想像する...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その蝮に咬まれた結果は悪くなる事がある...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...暗くて蝮の危害を懼れて...
種田山頭火 「行乞記」
...蝮蛇(まむし)や青蛇(あおへび)よりももっと有害な口をきく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蝮蛇は之を路傍に見出した時土塊でも木片でも人が之を投げつければ即時にくるくると捲いて決して其所を動かない...
長塚節 「太十と其犬」
...蝮は「アゾ」(石のごろごろしている所をいう)に好んですむもので...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...蝮は「眼の無い奴だ」と笑うそうな...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...蝮蛇(まむし)がとぐろを巻いて日光を鱗(うろこ)の上に受けている...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...左の親指が少し蝮(まむし)にはなつて居るものゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蝮蛇に咬まれなすったか」お節は首を振って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「蝮一(まむしいち)」と俗称された土建屋である...
火野葦平 「花と龍」
...僕はそのモオリアックの小説の中にもいかに愛してゐたか? その「蝮のとぐろ」の恐ろしい主人公は...
堀辰雄 「夏の手紙」
...他に海賊房次郎や蝮(まむし)のお政がそれぞれ自叙伝を劇化させ...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...蝮蛇咬むをさまで感ぜぬ人蜈蚣に咬まるれば非常に苦しむと伝う...
南方熊楠 「十二支考」
...かく蝮は父殺しを悪(にく)むもの故ローマ人は父殺した人を蝮とともに嚢(ふくろ)に容れて水に投げ込み誅したと出(い)づ...
南方熊楠 「十二支考」
...『紀伊続風土記』に、ほとんど同様の事を記し、全身蝮のごとく、噛まば甚だ毒あり、牟婁郡山中稀に産す、『嶺南雑記』に、〈瓊州冬瓜蛇あり、大きさ柱のごとくして長(たけ)ただ二尺余、その行くや跳び躍る、逢々として声あり、人を螫(さ)し立ちどころに死す〉とあると同物だろうという...
南方熊楠 「十二支考」
...蝮を乃豆知(のづち)と訓(よ)んだ...
南方熊楠 「十二支考」
...蛭(ひる)や蝮(まむし)の口焼きという式などは...
柳田国男 「年中行事覚書」
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