...『蝮の次ぎにはフランスでは蠍より恐れられてゐる毒虫はない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
......
武田祐吉 「古事記」
...「蝮(まむし)の卵だ」と言い張った...
太宰治 「斜陽」
...其蝮蛇の如き眼光もて四方を睥睨するの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蝮屋(まむしや)だと思ふと...
永井荷風 「来訪者」
...なめくじは蛇の属であるところの蝮を穴に追い込む道具で...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝮の銅六を挙げて行ったよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「岡っ引がそんな事で済むと思うかよ、馬鹿ッ、腹を立てる暇があったら、なんだって突っ込んで調べて来なかったんだ」「だって親分、調べようがありませんぜ」「それだから馬鹿だって言うんだ、――何か盗(と)られた物はないのか」「本人が殺されたんだから、そいつは解りませんよ」「両隣の家へ行ってみたのか」「いえ」「周助が平常(ふだん)付き合っているのはどんな人間だ」「それがその、蝮の銅六と、魚屋の伝吉と」「それっきりか」「…………」「来いッ、八、そんな事だからお神楽の清吉なんかに馬鹿にされるんだ」「…………」八五郎は一言(いちごん)もありませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一昨年書いた「蝮のとぐろ」といふ小説を讀んでしまふまで...
堀辰雄 「小説のことなど」
...しかるに蝮は逃ぐる事遅いから英国労働者などこれを聾と見...
南方熊楠 「十二支考」
...矢宮より出す守符は妙に蝮に利(き)く...
南方熊楠 「十二支考」
...稀に蝮が群集するを蝮塚と呼ぶ(『中陵漫録』巻十二に見ゆ)...
南方熊楠 「十二支考」
...エチオピアの長生人(マクロビイ)アトス山の住民等蝮を常食とし...
南方熊楠 「十二支考」
...味なお存し蝮は消え失せいる...
南方熊楠 「十二支考」
...蝮は興奮の薬力ある物か...
南方熊楠 「十二支考」
...この蝮は平生頭のみ露わして体を沙中に埋め...
南方熊楠 「十二支考」
...田辺近村で今も蝮に咬まれた所へ柿また柿の渋汁を塗る...
南方熊楠 「十二支考」
...「大月から御城下へかけて蝮(まむし)の八兵衛といえば番所の役人もそっぽを向く...
山本周五郎 「風流太平記」
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