...またそのガスの中から光を慕って蝟集(いしゅう)するおびただしい渡り鳥の大群などによって...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...ずいぶんたくさんの男が蝟集した...
太宰治 「火の鳥」
...幻影の蝟集(いしゅう)するがごとく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...卓(テーブル)の周囲に蝟集(いしゅう)する面々は...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ところによっては蝟集(かた)まってごちゃごちゃと立てこんでいた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...滞阪二日間は俗事蝟集殆ど息も吐けなかつた...
二葉亭四迷 「旅日記」
...骨の中でもここが一番多く菌が蝟集してゐるのだ...
北條民雄 「間木老人」
...多くの青年は、東都の華やかな文壇に憧れて、遥々と蝟集した...
牧野信一 「貧しき日録」
...勤勉な真黒い昆虫たちが蝟集(いしゅう)している...
山川方夫 「非情な男」
...灯を消して蝟集(いしゅう)しているモーターボートの首を連ねて...
横光利一 「上海」
...四方から蝟集して来る羊の群れが谷間に徐徐に現れた...
横光利一 「旅愁」
...横濱ドツクや棧橋附近に蝟集するカンカン蟲の大群は...
吉川英治 「折々の記」
...全市のかんかん虫は煙のように高い煉瓦塀の下に蝟集(いしゅう)する...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...宴に蝟集(いしゅう)した...
吉川英治 「三国志」
...たちまち蝟集(いしゅう)して彼をとり巻いた...
吉川英治 「三国志」
...蟻(あり)のごとく土木(どぼく)に蝟集(いしゅう)している...
吉川英治 「神州天馬侠」
...市民は朝から夕べまで蝟集(いしゅう)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...四方の旅籠(はたご)のお客様がみな手拭(てぬぐい)をブラ下げて蝟集(いしゅう)していた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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