...ちょうど蝋(ろう)ででもつくった...
芥川龍之介 「葬儀記」
...これは蝋燭(ろうそく)を灯すに用い多く会津(あいづ)で出来た...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...銅・真鍮・鉄の針金、いろいろな形式の竹、糸と紐、大錐、ネジ錐、皿、端書、亜鉛板、鉄葉(ブリキ)、鉛の銃弾、古い腰掛、浅い木造の桶、箱の蓋、独楽、薄い板、葡萄酒の瓶、硝子の管、バケツ、洋灯の火屋、紙、厚紙、皮の切れはし、銅貨、貝殻、葡萄酒杯、水のみ、護謨管、水銀、蝋燭、硝子瓶、護謨毬、各種の縫針、麦藁、婦人用鋏、磁器の鉢、コップ、提灯、算盤玉、紙製の茶入、僧侶の鈴、製図板、鉤針、鏡面用硝子、並に普通の板硝子、拡大鏡、羽根、封蝋、硫酸、時計の発条、小瓶、漏斗...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...手燭の蝋燭(ろうそく)の焔(ほのお)は...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...西洋蝋燭の光は、朦朧と室内を照して、さま/″\の器物や置物の黒い影が、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の跋扈(ばっこ)するような姿を、四方の壁へ長く大きく映して居る...
谷崎潤一郎 「少年」
...これでは暗くて読めん」「時にあなたがたの蒐集中に蝋燭らしいものがあったかな?」ブラウンが笑いながら云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...人間の心には嗅煙草とダイヤモンドと蝋燭とバラバラの歯車やぜんまいとの関係を推測する事は不可能とはいわなくてはならんです」「わしらはその関係はよう解(げ)せると思うがなあ」と坊さんが云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...蝋燭の火に照らされた窓にもまして深い...
ボードレール 富永太郎訳 「窓」
...晩の祈祷(きとう)に蝋燭(ろうそく)を持って象牙の塔(聖母マリア)を歌うよりも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その中に火のついた蝋燭が一本立っている……火を消さぬように...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...支那蝋燭にゆっくりと火を点した...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...「蝋燭を持つて下さい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その次には蜜蝋(みつらふ)と油と布を澤山使つて前のやうに光る迄磨(みが)くこと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...蝋細工のような顔をした若い娘が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...モー一つソーダ松魚のローソク焼と申すのは今のように切った魚の肉を擂鉢で摺って味淋と味噌とで味をつけてそれを木の棒か竹の棒へ蝋燭(ろうそく)のように塗りつけて醤油を付けながら火の上でよく焼きます...
村井弦斎 「食道楽」
...)少し蝋を取り寄せて下さい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...代りにこの蝋屑の“お蝋代”なる金一封が...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...蝋燭立(ろうそくたて)を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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