...肉が柔かに骨をかくしてゐる蝋色の顏には...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...淡い蝋燭の光に照らされて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...私は彼等についても蜜蝋についてと同じく習慣に從つて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...或る町の角をまがつて左側に蝋細工の皮膚病の模型を並べた店が眼についた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...蝋燭の焔は云わば根のない浮草のように果敢(はか)ない弱い感じがある...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...蝋燭(ろうそく)をともした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一本の蝋燭(ろうそく)の光がそれら一群の人々をようやく照らして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...園丁五郎を呼び蝋梅芍薬瑞香など庭中の草木に寒中の肥料を施さしむ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...上から射した蝋燭の光で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白蝋(はくらふ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蝋人形のように蒼白く引締って見えるのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枝付大燭台の百五十本の蝋燭に火がともり...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...まだ廊下にあつたあの蝋燭を持つて來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...芯を剪(つ)まない蝋燭が仕事をしてゐる内に光が弱り...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...蝋燭(ろうそく)で薪に火をつけて害虫を焼き殺せ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...幾片かの蝋(ろう)のような霧が...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...七つの赤蝋(せきろう)をともし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...四隅に四本の大蝋燭を立てて置くのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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