...蜥蜴はいつか砂利に垂れた一すじの重油に変ってしまった...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...空中を翅(か)けるものも悉く蜥蜴類のみで...
丘浅次郎 「人類の将来」
...真円(まんまる)く拡がった薔薇の枝の冠の上に土色をした蜥蜴(とかげ)が一疋(ぴき)横たわっていた...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...さっき蜥蜴を攻撃したと同じ蜂かどうか分らないが...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...そして、昔の所有者らの死、通りすぎた革命、昔の幸運の崩壊、無人、忘却、放棄と孤独との四十年、それらはこの特殊な一囲いの地に、歯朶(しだ)、毛蕊花、毒人参(どくにんじん)、鋸草(のこぎりそう)、じきたりす、丈高い雑草、淡緑のラシャのような広い葉がある斑点のついた大きな植物、蜥蜴(とかげ)、甲虫(かぶとむし)、足の早い臆病(おくびょう)な昆虫(こんちゅう)など、様々なものを呼び集め、名状し難い一種荒蕪(こうぶ)な壮観を、地下深くから引き出してその四壁のうちに現われさした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
中島敦 「河馬」
...大蜥蜴(おおとかげ)のようでもある...
中島敦 「悟浄歎異」
...蜥蜴は再びその小さな穴に尻尾を引込める...
原民喜 「街の断片」
...蜥蜴(とかげ)が岩の上を走るのを私は見た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...これも梵名クリカラサで一種の蜥蜴だ...
南方熊楠 「十二支考」
...タミル語の諺に「全村の吉凶を予告する蜥蜴が汁鍋に堕(お)ちた」というは...
南方熊楠 「十二支考」
...予が毒竜の現物と上に述べた鱗蛇は在インドの英人これを水蜥蜴と通称するほど水辺を好み...
南方熊楠 「十二支考」
...上帝怒って不死性質を人より奪い蛇蜥蜴甲虫などに与えてよりこれらいずれも皮脱で若返ると...
南方熊楠 「十二支考」
...右リンコルンシャーの伝は欧州支那ビルマ米国に産する蛇状蜥蜴(オフィオサウルス)を蛇と心得て言い出したのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...蛇や(がく)や大蜥蜴に基づいて出来た怪動物が常に河湖淵泉の主たり...
南方熊楠 「十二支考」
...途中であの二本差(りゃんこ)の蜥蜴(とかげ)に...
吉川英治 「野槌の百」
...背中がぞくぞくするのは……」蜥蜴――「俺だい」蚯蚓(みみず)Le Verこいつはまた精いっぱい伸びをして...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...おれの額の上に蜥蜴(とかげ)がいるんではないか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??