...目の前の大蜥蜴(おおとかげ)に「失敬」をした...
芥川龍之介 「早春」
...妖精(おばけ)がとうなすを馬車にしたり蜥蜴(とかげ)を従者(おとも)に化けさせたりする話よりは...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蜥蜴(とかげ)も石(いし)に眠るなる世は寂寥(さびしら)の眞晝時(まひるどき)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...それから気味のわるい蛇(へび)や鰐(わに)や蜥蜴(とかげ)などの爬蟲類(はちゅうるい)を入れた網付の檻もあった...
海野十三 「火星探険」
...蜥蜴(とかげ)のように蠢(うご)めいているところを又見るのかと思うと...
海野十三 「崩れる鬼影」
...真円(まんまる)く拡がった薔薇の枝の冠の上に土色をした蜥蜴(とかげ)が一疋(ぴき)横たわっていた...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...蜥蜴(とかげ)の様な細(ほそ)い頭をあげて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一本の蜥蜴の脚を...
富永太郎 「遺産分配書」
...一匹の蜥蜴(とかげ)が安らかな胸であえぎながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これは先生が少し前に蜥蜴(とかげ)が美くしいと云ったので...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...憐(あは)れな小(ちひ)さな蜥蜴(とかげ)の甚公(じんこう)が眞中(まンなか)に居(ゐ)て...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...晋代蜥蜴を神竜とし尊んだ者ありしを知るべし...
南方熊楠 「十二支考」
...あるいは蛇あるいは蜥蜴あるいは小さき黒人たり(ライト『中世論集(エッセイス・オン・ゼ・ミドル・エージス)』一巻二八六頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...イグアナとヴァラヌス(いずれも蜥蜴の類)と蛇は時々皮蛻(ぬ)ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...百年ばかり昔淋しい川を蜥蜴二匹上下に続いて游(およ)ぎ遊ぶを見...
南方熊楠 「十二支考」
...さきに書いたごとく大蛇様で四足ある大蜥蜴だが...
南方熊楠 「十二支考」
...蛇の下齶の前(さき)にちょっと欠けた所があって口を閉じながらそこから舌を出し得るが蜥蜴の口は開かねば舌を出し得ぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...これは伝説のバシリスクと全く別物で無害の大蜥蜴...
南方熊楠 「十二支考」
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