例文・使い方一覧でみる「蜘蛛手」の意味
スポンサーリンク...蜘蛛手（くもで）に張った万国国旗... 
芥川龍之介 「葱」
...蜘蛛手の様に拡がっている...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...さるいかめしい黒塀の角を曲がつたとき球をつくキユーの花やいだ響きに見上げる眼にふと入つた薔薇色の天井に張りわたした蜘蛛手の万国旗……...
富永太郎 「COLLOQUE MOQUEUR」
...この広い倫敦（ロンドン）を蜘蛛手（くもで）十字に往来する汽車も馬車も電気鉄道も鋼条鉄道も余には何らの便宜をも与える事が出来なかった...
夏目漱石 「倫敦塔」
...蜘蛛手（くもで）の細い路地を拾ってあんな具合に飛んで来るのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蜘蛛手に入り混んだ路地の奥...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...踵（きびす）を返すと一目散に蜘蛛手の路次（ろじ）に...
野村胡堂 「百唇の譜」
...ときどき目のさめるような美しい光が蜘蛛手（くもで）にぱあっと弾（はじ）けては...
堀辰雄 「幼年時代」
...蜘蛛手（くもで）掻く縄十文字に見てまわった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...明くれば早くも肥前一円に蜘蛛手の如く張り廻されし手配りを...
夢野久作 「白くれない」
...頃合いを計って樹上からばらりと投げたのは蜘蛛手取りの縄羂（なわわな）新九郎の頭からかぶせてグッと手繰（たぐ）ったので...
吉川英治 「剣難女難」
...蜘蛛手縢（くもでかが）り冥府（めいふ）の駕（かご）一「春日新九郎！ 心の準備はよいであろうな」白面蒲柳（はくめんほりゅう）の彼を睥睨（へいげい）して...
吉川英治 「剣難女難」
...蜘蛛手（くもで）かがりという野武士（のぶし）の術中におちてしまったのだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蜘蛛手（くもで）に分けて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蜘蛛手（くもで）に張ってあった罠（わな）の一条（すじ）に足もとをすくわれたものらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここらの道は蜘蛛手（くもで）になっていて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やがて縦横な蜘蛛手（くもで）の縄（なわ）だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...大君の御料の森は愛鷹（あしたか）の百重（ももへ）なす襞（ひだ）にかけてしげれり大君の持たせるからに神代なす繁れる森を愛鷹は持つこの山のなだれに居りて見はるかす幾重の尾根は濃き森をなせり蜘蛛手なす老木の枝はくろがねのいぶれるなして落葉せるかも時すぎて今はすくなき奧山の木の間の紅葉かがやけるかな一しきりその森を登つてゆくと間もなくそのムグラツトに出た...
若山牧水 「樹木とその葉」
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