...浅虫の濃灰色の海は重く蜒(うね)り...
太宰治 「善蔵を思う」
...更に北方には漢水蜿蜒(えんえん)と天際に流れ...
太宰治 「竹青」
...なにぶんにも国境付近は蜿蜒(えんえん)たる大山脈つらなり...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...蒼(あお)い無限の海原(うなばら)が自分を吸い込もうとして蜿蜒(うねり)をうっている...
徳田秋声 「縮図」
...東に蜿蜒(えんえん)として走る大道――いわゆる甲州街道...
中里介山 「大菩薩峠」
...連峯蜒々として走るの間...
長塚節 「草津行」
...やがて蜿蜒((ゑんえん))たるもとの姿にかへつたが...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...蜿蜒一連の山脈の勢いをなしている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...からかひ半分にやつてゐるやうにさへ思へたものだ――進駐軍が蜿蜒(ゑんえん)幾十台ものトラックで米大使館の周辺に乗りつけるやトラックから一斉に飛び降りた兵隊らが...
宮地嘉六 「老残」
...日本の陸軍が何十年か前の平面的戦術を継承して兵站線の尾を蜒々(えんえん)と地上にひっぱり...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...子供が蜻蜒をさすのは...
柳田國男 「食料名彙」
...蜿蜒(えんえん)のびている涯(はて)しもない砂丘に立って...
山本周五郎 「新潮記」
...蜿蜒(えんえん)数里にもわたった...
吉川英治 「三国志」
...蜿蜒(えんえん)たる寨柵(さいさく)を結いまわし...
吉川英治 「三国志」
...蜿蜒(えんえん)と行軍をつづけていた...
吉川英治 「三国志」
...陸路にも軍勢が蜿蜒(えんえん)と東進していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...蹴上(けあげ)を越えた蜿蜒(えんえん)の甲冑(かっちゅう)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...炎日の労働蟻(ろうどうあり)が蜿蜒(えんえん)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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