...蜿蜒(えんえん)として...
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...いずれも蜿蜒(えんえん)として四里以上にわたっている...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...浅虫の濃灰色の海は重く蜒(うね)り...
太宰治 「善蔵を思う」
...大きな門柱から鉄柵(てつさく)が蜿蜒(えんえん)と列(つら)なって...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...その向こうには紫色がかった高い山が蜿蜒(えんえん)としている...
田山花袋 「一兵卒」
...しかれども実にわが邦の地形はもっとも不同にして東北より西南に向かって蜒々(えんえん)として一の蜻形(せいていけい)をなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...東に蜿蜒(えんえん)として走る大道――いわゆる甲州街道...
中里介山 「大菩薩峠」
...行手の右の方の蜿蜒(えんえん)たる一筋路は伏見街道――やはり...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて蜿蜒((ゑんえん))たるもとの姿にかへつたが...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...灰色に蜿蜒(えんえん)と続いた山壁を見上げた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...からかひ半分にやつてゐるやうにさへ思へたものだ――進駐軍が蜿蜒(ゑんえん)幾十台ものトラックで米大使館の周辺に乗りつけるやトラックから一斉に飛び降りた兵隊らが...
宮地嘉六 「老残」
...須田町辺のこみかたは全くひどく蜒々長蛇の列です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...両手を前にさし伸べて……手探りをするように身体(からだ)をうねうねと蜒(うね)らして……中心を取りかねているようであったが...
夢野久作 「復讐」
...蜿蜒(えんえん)洛陽の街をつらぬいた...
吉川英治 「三国志」
...蜿蜒(えんえん)として軍馬はやがて漢中へ入った...
吉川英治 「三国志」
...陸路を車馬で蜿蜒(えんえん)の列をなして行く...
吉川英治 「新書太閤記」
...黄まだらな蜒(うねり)が尾を曳いて走り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...白く蜿蜒(うねうね)と果(はて)を消しているのが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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