...例の混凝土(コンクリート)の溝渠(インクライン)が蜿蜒(えんえん)と列(つら)なっているのが見えます...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...海抜にしてたかだか千米位の山脈が蜿蜒としてつらなり入り乱れてゐる奥地から...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...竿を持つた蜻蜒釣りの子供が二三人遊んでゐるのを見て...
永井荷風 「羊羹」
...少しく下ってまた蜿蜒(えんえん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...東の方(かた)数哩(マイル)の谿(たに)から野にかけて蜿蜒(えんえん)と拡がる其の影の巨(おお)きさ! 誠に...
中島敦 「光と風と夢」
...蜿蜒(えんえん)...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...麦畠の向うがまた岡続きに高く蜿蜒(うねうね)しているので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...涯てしもない燃えがらの塊は蜿蜒と起伏してゐる...
原民喜 「廃墟から」
...鉄道のトンネルのようにどこまでも蜿蜒(えんえん)とつづいているから...
久生十蘭 「地底獣国」
...約四百里の蜿蜒(えんえん)たる熔岩隧道!かつて...
久生十蘭 「地底獣国」
...提灯と小旗は濤のように蜒り歓呼の声が怒濤のように跳ね返るなかをおれたちは次々にアーチを潜り...
槇村浩 「出征」
...あるいは蜒が怠慢(なまけ)て早く好報を齎(もたら)さざりしを憤って...
南方熊楠 「十二支考」
...子供が蜻蜒をさすのは...
柳田國男 「食料名彙」
...伊丹城の四方に蜿蜒(えんえん)と長い壕を掘る仕事だった...
吉川英治 「黒田如水」
...蜿蜒(えんえん)...
吉川英治 「三国志」
...あの蜿蜒(えんえん)たる防寨(ぼうさい)は」先鋒の兵は...
吉川英治 「三国志」
...蜿蜒十数里にわたるこの陣取りは...
吉川英治 「三国志」
...街道を蜿蜒(えんえん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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