...なるほど万里の長城のごとくに蜿蜒(えんえん)として...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...隙(ひま)漏る風に手燭の火の揺れる時怪物のようなわが影は蚰蜒(げじげじ)の匐(は)う畳の上から壁虎(やもり)のへばり付いた壁の上に蠢(うごめ)いている...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...蜒々(えんえん)として連なる平沙二十里...
中里介山 「大菩薩峠」
...約四百里の蜿蜒(えんえん)たる熔岩隧道!かつて...
久生十蘭 「地底獣国」
...見渡すかぎり蜒々たる葬礼の行列が今しもこちらへ進んで来るところだったからである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それが蜿蜒(えんえん)とした海岸のかなたまで...
本庄陸男 「石狩川」
...あるいは蜒(えんてい)と名づく...
南方熊楠 「十二支考」
...日本の陸軍が何十年か前の平面的戦術を継承して兵站線の尾を蜒々(えんえん)と地上にひっぱり...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...子供が蜻蜒をさすのは...
柳田國男 「食料名彙」
...子供が蜻蜒(とんぼ)をさすのは...
柳田國男 「食料名彙」
...ほどなく徐州へ向けて蜿蜒(えんえん)と輸送されて行った...
吉川英治 「三国志」
...毎日狂風が吹き荒れて――いわゆる黄沙(こうさ)漠々(ばくばく)の天地が蟻のようなこの大行軍の蜿蜒(えんえん)をつつんだ...
吉川英治 「三国志」
...祁山(きざん)の西にあたる山岳地帯を蜿蜒(えんえん)と行軍していた...
吉川英治 「三国志」
...蜿蜒たる輜重隊(しちょうたい)を率いて...
吉川英治 「三国志」
...街道を蜿蜒(えんえん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...蜿蜒(えんえん)と長い列だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...蜿蜒(えんえん)たる人馬の列を作(な)して...
吉川英治 「源頼朝」
...途中(とちう)大なる蝮蛇(まむし)の路傍に蜿蜒(えん/\)たるあり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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