...蜿蜒(えんえん)として...
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...ホースが蛇のように蜒くっていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...蜿蜒(えん/\)たる陣形を作っていた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...蒼(あお)い無限の海原(うなばら)が自分を吸い込もうとして蜿蜒(うねり)をうっている...
徳田秋声 「縮図」
...蝮(まむし)や蝙蝠(こうもり)や蠍(さそり)や蚰蜒(げじげじ)や毒蜘蛛(どくぐも)などを研究することを拒み...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...長堤蜿蜒...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...竿を持つた蜻蜒釣りの子供が二三人遊んでゐるのを見て...
永井荷風 「羊羹」
...これだけの考えが蜿蜒(うねく)り廻ったので...
夏目漱石 「明暗」
...一説に遠く是を望めば蜿蜒娜(えんえんじょうだ)として百蛇の逶(いい)するがごとし因て名づくといふ猶尋ぬべし夫木抄 正嘉二年毎日一首中咲花に錦おりかく高野山柳の糸をたてぬきにして民部卿知家吹たびに水を手向る柳かな 米冠と書いてある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...蜒々(えんえん)と煉瓦壁をのばしている...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...蜿蜒(えんえん)数里にもわたった...
吉川英治 「三国志」
...毎日狂風が吹き荒れて――いわゆる黄沙(こうさ)漠々(ばくばく)の天地が蟻のようなこの大行軍の蜿蜒(えんえん)をつつんだ...
吉川英治 「三国志」
...蜿蜒(えんえん)と行軍をつづけていた...
吉川英治 「三国志」
...その態(てい)を見るに――蜿蜒(えんえん)...
吉川英治 「三国志」
...祁山(きざん)の西にあたる山岳地帯を蜿蜒(えんえん)と行軍していた...
吉川英治 「三国志」
...陸路を車馬で蜿蜒(えんえん)の列をなして行く...
吉川英治 「新書太閤記」
...駿河台(するがだい)から蜿蜒(えんえん)と下町へのびた火は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...双方から蜒曲して中の水を抱く樣に突き出た崎の先には...
若山牧水 「熊野奈智山」
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