...蜿蜒(えんえん)として...
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...松の中を上(のぼ)りになる山懐(やまふところ)を高く蜒(うね)って...
泉鏡花 「怨霊借用」
...蛇蝎(だかつ)の如くでないまでも蚰蜒(げじげじ)ぐらいには嫌っていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...こゝに至りて、商家蜒居と接し、商船漁舟と竝び、絃歌欸乃に交れり...
大町桂月 「金華山」
...越前の國境に繞らしてゐる蜒蜿とした連山も段々明かに認められて來た...
近松秋江 「湖光島影」
...蜿蜒一連の山脈の勢いをなしている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...重傷者の列は蜿蜒と続いてゐるが...
原民喜 「火の踵」
...この蜿蜒たるトラックの列が暁天の霜に...
久生十蘭 「魔都」
...それが蜿蜒(えんえん)とした海岸のかなたまで...
本庄陸男 「石狩川」
...うらうらとした霞の裾に蜿蜒とつゞく連山の姿が見えるのに...
牧野信一 「山の見える窓にて」
...あるいは蜒が怠慢(なまけ)て早く好報を齎(もたら)さざりしを憤って...
南方熊楠 「十二支考」
...蜿蜒(えんえん)と...
吉川英治 「大岡越前」
...蜿蜒(えんえん)と行軍をつづけていた...
吉川英治 「三国志」
...蜿蜒たる輜重隊(しちょうたい)を率いて...
吉川英治 「三国志」
...蜿蜒(えんえん)と長い列だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...陸路にも軍勢が蜿蜒(えんえん)と東進していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...すでに湖岸の道を蜿蜒(えんえん)と北江州へ前進してゆく金瓢(きんぴょう)の馬簾(ばれん)や夥(おびただ)しい旌旗(せいき)の中に...
吉川英治 「新書太閤記」
...――翌早暁から三万の兵馬はまた淀の河流にそって蜿蜒(えんえん)と東下した...
吉川英治 「新書太閤記」
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