...地上に黒物蜿蜒たり...
大町桂月 「千葉夜行記」
...なにぶんにも国境付近は蜿蜒(えんえん)たる大山脈つらなり...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...お棺にしたがった馬車の列は蜒々とうち連なっていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...竿を持つた蜻蜒釣りの子供が二三人遊んでゐるのを見て...
永井荷風 「羊羹」
...蚯蚓も輪に刎ね蚰蜒(ゲジゲジ)は反って踊る...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...重傷者の列は蜿蜒と続いてゐるが...
原民喜 「火の踵」
...睚眥(がいさい)の怨(えん)は必ず報ずるという蚰蜒魂(げじげじだましい)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...直ぐ往ってそう言って去った跡へ蜒やっと来て人死せざれと言ったが間に合わず...
南方熊楠 「十二支考」
...日本の陸軍が何十年か前の平面的戦術を継承して兵站線の尾を蜒々(えんえん)と地上にひっぱり...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...子供が蜻蜒をさすのは...
柳田國男 「食料名彙」
...子供が蜻蜒(とんぼ)をさすのは...
柳田國男 「食料名彙」
...その蜿蜒(えんえん)たる黒い流れは...
吉川英治 「上杉謙信」
...蜿蜒(えんえん)...
吉川英治 「三国志」
...蜿蜒(えんえん)とつづく二万何千騎の中軍からでは...
吉川英治 「新書太閤記」
...陸路にも軍勢が蜿蜒(えんえん)と東進していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...加茂川の白い蜒(うね)りがずっと眼の下へ寄っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして時には甲板よりも高く蜒(うね)ってゆく長いうねりを息をひそめて見つめていたが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...途中(とちう)大なる蝮蛇(まむし)の路傍に蜿蜒(えん/\)たるあり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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