...また蜉蝣(かげろう)その他の水中で発生する昆虫類も多数いた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蜉蝣(ふゆう)の命...
泉鏡花 「活人形」
...蜉蝣(ふゆ)といふ虫だにも...
巌谷小波 「こがね丸」
...赤星ジュリアが蜉蝣(かげろう)の生命よりももっと果敢(はか)ない時間に対し必死の希望を賭け...
海野十三 「恐怖の口笛」
...およそ動物には朝(あした)に生まれ夕(ゆうべ)に死ぬ蜉蝣(かげろう)のごとき短命なものもあり...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...宇宙の存在の悠久に較(くら)べたら蜉蝣(かげろう)の如きものである...
高浜虚子 「俳句への道」
...誠に蜉蝣(かげろう)に等しいものである...
高浜虚子 「俳句への道」
...一夜に蜉生して腹心の病となるに至らん...
竹越三叉 「深憂大患」
...蜉蝣(かげろう)の生涯(しょうがい)も永劫(えいごう)であり国民の歴史も刹那(せつな)の現象であるとすれば...
寺田寅彦 「春六題」
...遂に蜉蝣(ふゆう)の如き人生は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...命短い蜉蝣(ふゆう)の生活等につき面白い話を聞いた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...命短い蜉蝣(ふいう)の生活等につき面白い話を聞いた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...薄明(うすあかり)を食べてゐる橋の下で友禅染を晒すのだとかいふ黝(くろ)い水が産卵を終へた蜉蝣(かげろふ)の羽根を滲ませるおまへはもう 暗い部屋へ帰つておくれ色褪せた造りものの おまへの四肢(てあし)の花々で貧血の柳らを飾つてやることはないコンクリートの護岸堤は 思ひのままに白(しら)けさせようおまへはもう 暗い部屋へ帰つておくれああ おまへの歯はよく切れるさうな...
富永太郎 「無題 京都」
...蜉蝣(ふゆう)ヲ天地ニ寄ス...
中里介山 「大菩薩峠」
...月はひろげた市街地図をうすく青塗りにする僕は白チオクのちいさい残粒コロコロ市街双六の上を転つてゆく白い骰子転し手もない上りもない悲しい骰子月に内臓の赤い花花をみんな食べられてしまうた蜉蝣の悲しいからだに落魄れてしまうた帽子かむつて僕はころがつてゆく軽石の骰子...
仲村渠 「月下市街図」
...こちらも氷魚(ひお)とか蜉蝣(ひおむし)とかに変わらないはかない人間だからね」としりぞけて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...蜉蝣(ふいう)の命を持つ人間のわたしがどんなにそなたに由(よ)つて元気づけられることぞ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...彼女は本当に都会の泡沫(あわ)の中から現われた美しい蜉蝣(かげろう)ですよ...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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