...玉蜀黍(とうもろこし)の広葉(ひろば)もガサガサと風になびく...
田山花袋 「田舎教師」
...北海道の玉蜀黍は実に甘(うま)い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蜀山人(しょくさんじん)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...おつぎは足速(あしばや)に臺地(だいち)の畑(はたけ)から蜀黍(もろこし)の葉(は)のざわつく小徑(こみち)を低地(ていち)の畑(はたけ)へおりて漸(やうや)くのことで鬼怒川(きぬがは)の土手(どて)へ出(で)た...
長塚節 「土」
...一ツ二ツ三ツ四ツ玉蜀黍の粒々は二十五の女の侘しくも物ほしげなる片言なり蒼い海風も黄いろなる黍畑の風も黒い土の吐息も二十五の女心を濡らすかな...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...甲板の米と玉蜀黍の袋をいい加減に投げ落して...
久生十蘭 「ノア」
...彼が蜀を立つときから携え歩いていた「西蜀四十一州図」の一巻だった...
吉川英治 「三国志」
...その馬超はいま蜀にあって...
吉川英治 「三国志」
...汝も蜀へ仕えて長く生きたらどうだ」と諭すと...
吉川英治 「三国志」
...大局からみると、蜀にとって、中原の大事は、荊州よりも、むしろ漢中にある...
吉川英治 「三国志」
...積年のうらみに燃ゆる蜀の輩(ともがら)...
吉川英治 「三国志」
...山寨の上から蜀の大将馬岱が旗を負い...
吉川英治 「三国志」
...たとえわれ蜀の総帥たらずとも...
吉川英治 「三国志」
...蜀も唱えた...
吉川英治 「三国志」
...この蜀を取ることだってできる...
吉川英治 「三国志」
...蜀将のひとり呉班もついに一矢をうけて水中に落命した...
吉川英治 「三国志」
...蜀の牙門(がもん)将軍王平隊なのである...
吉川英治 「三国志」
...かつて、呉の孫権は、蜀の使いに、孔明の左右にある重臣はたれかと訊ね、「さてさて、儀や延を両腕にして戦っているのでは、さだめし孔明も骨が折れるだろう」と、同情的な口吻(こうふん)のうちに、延や儀の人物を嘲評(ちょうひょう)していたという話もあるが、たしかに、この二人物は、蜀陣営の中の、いわゆる厄介者(やっかいもの)にちがいなかった...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索