...我々は蝋燭(らふそく)の火に焼かれる蛾の中にも彼を感じるであらう...
芥川龍之介 「西方の人」
...春夏羽化(うくわ)して小蛾(せうが)となり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...蛾眉山の麓(ふもと)の河々皆此大河に入る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...」蛾はひらひらと綺麗な顔の客のさしのべた手に入つて来た...
田中貢太郎 「蛾」
...ある蛾(が)の幼虫であるところの簔虫の胸に食いついている一方では...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...夕日が原のむかふに沈んでそのあとにゆらゆらと月がのぼりはじめると花畑の葉にかくれてた小さな蛾が灰白の翅をふるつてちりちりと舞ひあがる...
中勘助 「銀の匙」
...白い蛾(が)が群れだつて寄つて来た...
林芙美子 「浮雲」
...散歩の途上であらう余程多くの山の蛾に襲はれたらしく悲鳴をあげた形である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...千蛾老人がこう尋ねましたので...
吉川英治 「江戸三国志」
...千蛾(せんが)の口から...
吉川英治 「江戸三国志」
...千蛾老人に仮面(めん)を見せて...
吉川英治 「江戸三国志」
...ここだよ」と蛾次郎(がじろう)が手をたたくと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ちょっとそこまで斥候(ものみ)にいってくれないか」「斥候(ものみ)に?」蛾次郎(がじろう)ぎょっと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎(がじろう)!」かけりゆく鷲(わし)の上で...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鞍馬(くらま)の竹童(ちくどう)と泣き虫の蛾次郎(がじろう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎(がじろう)!」「おう! 竹童」と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎(がじろう)は竹童のからだへ足業(あしわざ)をかけて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...翠蛾(すいが)とふたりして...
吉川英治 「源頼朝」
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