...色の白い蛾(ひとりむし)で...
泉鏡花 「婦系図」
...慵鬟高髻緑婆娑(ようかんこうきつみどりばさ)早く蘭窓に向って碧荷(へきか)を繍(しゅう)す刺して鴛鴦(えんおう)に到って魂(たましい)断(た)たんと欲す暗に針綫(しんせん)を停(とど)めて双蛾を蹙(ひそ)むというのであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...自らいふところの蛾蟲の運命であるか...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...蛾虫(さなぎ)のような奇妙な形をした新型牽引車(けんいんしゃ)の試験をしているらしいという...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...突如として蛾はまた彼を目がけて奇怪な速さで突きかかつて來た...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...千蛾老人は頻りと自分から賑やかになって...
吉川英治 「江戸三国志」
...千蛾(せんが)老人の言った...
吉川英治 「江戸三国志」
...蛾次郎もいるだろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...からかっているひまはねえんだ」ポンと蛾次郎を蹴(け)はなして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...だが、蛾次郎よ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...胃液(いえき)をわかせながら蛾次郎(がじろう)の目がすわってしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎はついに本性(ほんしょう)をだして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...はてしもなき両童子(りょうどうじ)の争闘(そうとう)!蛾次郎(がじろう)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎勝つか? 竹童勝つか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この火独楽を地に打ってまわせば、火焔(かえん)のもえて狂(くる)うかとばかりに見え、この水独楽を空(くう)にはなせば、サンサンとして雨のような玉露(たまつゆ)がふる……」「おもしろいな!」説明をきいているうちに、蛾次郎、もう瘤(こぶ)のいたさを忘れて盗(ぬす)んでもほしそうな様子をする...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎は裏(うら)の暗(くら)やみに消(き)えてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...取ッついている!闇(やみ)に馴(な)れた蛾次郎のひとみには...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎はすぐうれしくなってしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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