...慵鬟高髻緑婆娑(ようかんこうきつみどりばさ)早く蘭窓に向って碧荷(へきか)を繍(しゅう)す刺して鴛鴦(えんおう)に到って魂(たましい)断(た)たんと欲す暗に針綫(しんせん)を停(とど)めて双蛾を蹙(ひそ)むというのであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...蛾を取つて下さいと頼んだりしてゐる...
林芙美子 「旅人」
...蛾のように女は他の足留りへ行ってしまった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...私の明りを慕ってくる蛾がまた殖え出したようだ...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...野に憧れて誘蛾灯を灯し...
牧野信一 「ユリイカ・独言」
...彼は蛾を掴むで捨てることが出來なかつた...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...蛾次郎(がじろう)がヒイヒイと泣く...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いま泣いた烏(からす)の蛾次(がじ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎(がじろう)はひやりと首をすくめる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎(がじろう)の頭からぶっかけ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どこまで盲(めくら)の態(てい)をみせて蛾次郎(がじろう)にゆだんをさせ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...てめえ目が見えるのか」と押(お)しふせられながら蛾次郎(がじろう)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎(がじろう)を敵ともおもわず...
吉川英治 「神州天馬侠」
...だが蛾次郎は、卜斎が返辞(へんじ)をするとしないとにかかわらず、ひとり所感(しょかん)をのべている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎(がじろう)!」「おう! 竹童」と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...都会の少年ではない裾野育(すそのそだ)ち――竹生島(ちくぶしま)ではさんざんお粥(かゆ)をうまがって食(た)べたかの蛾次郎(がじろう)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――と蛾次郎(がじろう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛾次郎(がじろう)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
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