...精巧に蛹の脇に折りたゝまれてゐて非常によくそれを認める事が出来る...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...もしも適当な温度であれば蚕の蛹は熟した果物のやうに割れる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蛹への経過を遂げる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...十二日後には蛹は第二の誕生の深い眠りから目ざめる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...衣服を造るには蚕の蛹を何万億となく蒸し殺さねばならぬ...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...蚕が蛹(さなぎ)となる前にまず繭を造ってそのうちに隠れるごときはすなわち本能の働きであるが...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...」新調の軍服10・25(夕)ぢぢむさい蛹(さなぎ)が化けて羽の黄(きい)ろい足長蜂となると...
薄田泣菫 「茶話」
...彼は蛹から羽化する昆虫のようだった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...いだ籠とは或種の竹籠の底に蛹と砂とをよく混ぜあはせたものを入れて魚の居る處に沈めておく...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...水に晒(さら)して蛹(さなぎ)を取り棄(す)てたものを...
徳田秋声 「縮図」
...蛹を食って育った養殖鯉も...
豊島与志雄 「文学以前」
...現実は恰も、蚕が蛹となり、更に繭となるように、「形態(モルフェ)」として自己自らを「変貌(メタモルフォーゼ)」する如く、吾々の生活自体が、歴史の中に一つの必然の変革を自ら験しつつあるかのようである...
中井正一 「機構への挑戦」
...眼球頭髪倶に脱落して蛹(うじ)雲集せしといふ...
永井荷風 「桑中喜語」
...信州で蛹(さなぎ)を喰う鯉を見た時には...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...蛹虫(ようちゅう)時代と...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...まるで蛹(さなぎ)の入っている繭(まゆ)そっくりだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...屠牛場の骨で造るサシであるから案外蛹になるのが遅くて都合がよかつた...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...中の蛹を取り棄てゝ板の四隅に張りかけるのを見てゐると...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
便利!手書き漢字入力検索