...翅はしつかりと蛹の横に折り畳まれてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...精巧に蛹の脇に折りたゝまれてゐて非常によくそれを認める事が出来る...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...活動蛹の名はおなじものでゐても...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その蛹は金のやうに光つた帯で飾られてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...二週間ほどしてから覗いてみたら九龍虫の蛹がいくつも出来ていた...
上村松園 「九龍虫」
...衣服を造るには蚕の蛹を何万億となく蒸し殺さねばならぬ...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...蚕が蛹(さなぎ)となる前にまず繭を造ってそのうちに隠れるごときはすなわち本能の働きであるが...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...殻から出た蛹(さなぎ)は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蛹を食って育った養殖鯉も...
豊島与志雄 「文学以前」
...現実は恰も、蚕が蛹となり、更に繭となるように、「形態(モルフェ)」として自己自らを「変貌(メタモルフォーゼ)」する如く、吾々の生活自体が、歴史の中に一つの必然の変革を自ら験しつつあるかのようである...
中井正一 「機構への挑戦」
...蛹(さなぎ)が蛾となって飛廻るためには...
中島敦 「光と風と夢」
...一先(ひとま)ず蛹となって昏睡し...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...まるで蛹(さなぎ)の入っている繭(まゆ)そっくりだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しかし感じは蛹の繭に籠つて遂にその姿を見せない所から自分の最後の姿もさういふ風に隠したい気持が動いたのであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それから蛹(さなぎ)になり...
槇本楠郎 「原つぱの子供会」
...中の蛹を取り棄てゝ板の四隅に張りかけるのを見てゐると...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...11980神々しい童子等蛹(さなぎ)のようになってお出(いで)なさるこの方(かた)を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...栗の樹の虫でも蚕の蛹(さなぎ)でもなんでも...
山本周五郎 「新潮記」
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