...それを蛹といふのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蛹といふ名は蝶のに使ふ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蛹と活動蛹の二つは昆虫の形成の途中なのだ――昆虫はひそかに纏布(てんぷ)に包まつて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...もしも適当な温度であれば蚕の蛹は熟した果物のやうに割れる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その蛹は金のやうに光つた帯で飾られてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...最始(さいしょ)の博物学者は※(けむし)の変じて蛹(まゆ)と成りしときは生虫の死せしと思いしならん...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...衣服を造るには蚕の蛹を何万億となく蒸し殺さねばならぬ...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...蛹(さなぎ)でも食って生きているような感じだ...
太宰治 「愛と美について」
...水田で蛹を与えられてのんびり育った鯉ゆえ...
豊島与志雄 「文学以前」
...眼球頭髪倶に脱落して蛹(うじ)雲集せしといふ...
永井荷風 「桑中喜語」
...蛹(さなぎ)が蛾となって飛廻るためには...
中島敦 「光と風と夢」
...というのは、日本アルプスの探検時代、たまたま私が発見の機を得た、クモマツマキチョウやタカネヒカゲが、主要な研究対象となっており、また君が四季にわたって高山を往来して、食草、卵、幼虫、蛹……と、探索し、飼育し、観察し、記録するという根気な、しかも報いられるよりも犠牲を要求される性質の、難事業をやり通したことは、好きなればこそで、その点似た経験を持つ私として、共感と喜悦が深いわけである...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...繭を作って蛹(さなぎ)となり...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...他人の生活の何千年かを蛹にしてしまう職業に携っている...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...まるで蛹(さなぎ)の入っている繭(まゆ)そっくりだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お前(まへ)が蛹(さなぎ)に化(な)つてから――何時(いつ)かしら屹度(きつと)解(わか)るわ――それから更(ま)た蝶(てふ)になる時(とき)に...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...蛹(さなぎ)が蛾(が)となるなどより推して...
南方熊楠 「十二支考」
...窮屈な蛹(さなぎ)の中から...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
便利!手書き漢字入力検索