...酢蛸(すだこ)を食(あが)りたいなぞとおっしゃって...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...おかしなひと」おどろいたことにはその翌朝廊下を通る蛸さんを見ると...
「草藪」
...蛸(たこ)よ蛸よと呼ばれて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...どうしても蛸をお供の人数に差加えないわけにはゆかぬ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「蛸にも駕籠をやれ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...蛸は大威張りで駕籠にゆられて居眠りしながら旅をつづけた...
太宰治 「新釈諸国噺」
...茹蛸(ゆでだこ)のように見えたであろう...
太宰治 「善蔵を思う」
...鳥なら羽毛が生えてるけれど、人間ともなれば、蛸と同じに、無防禦の素肌だからね...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...蛸の足みたいでないか」お由羅が...
直木三十五 「南国太平記」
...同じく角帽の栄冠を得た親友蛸(たこ)ちゃんはどうなったろう...
永井隆 「長崎の鐘」
...それでも猶旦(やつぱり)騙(だま)されぬ時(とき)は小(ちひ)さな穴(あな)から熱湯(ねつたう)をぽつちりと臀(しり)に注(そゝ)げば蛸(たこ)は必(かなら)ず慌(あわ)てゝ漁師(れふし)の前(まへ)に跳(をど)り出(だ)す...
長塚節 「土」
...そのうち大将の後からぞろぞろ出て来た小蛸(こだこ)がぐるりと環(わ)を作って彼を取り巻いたから何をするのかと思うと...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...蛸(たこ)を捕るんだと答えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...蛸市とか赤鬼とか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな蛸入道(たこにふだう)が瘧(おこり)を患(わづら)つたやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この蛇が蛸に化る話なども例の一笑に附せず静かに討究されたい事じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...「蛸がいるの」と本気になって聞き返すので...
柳田国男 「故郷七十年」
...飯蛸(いひだこ)だ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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