...蛸(たこ)の手(て)で踊(をど)つて行(ゆ)く...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...蛸遁(たこに)げで...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...口を尖らせるので蛸さんと綽名のある料亭の一人息子が...
「草藪」
...蛸はその壺へ頭をいれて笑ふのだ...
太宰治 「思ひ出」
...丁度めがねで覗いた海底の蛸(たこ)の足のようであった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...同じく角帽の栄冠を得た親友蛸(たこ)ちゃんはどうなったろう...
永井隆 「長崎の鐘」
...その周囲を蛸樹(たこ)やレモンや麺麭(パン)樹やウカルなどの雑木の防風木が取巻いている...
中島敦 「環礁」
...熱(あつ)い一滴(てき)によつて容易(ようい)に蛸(たこ)は騙(だま)されるのである...
長塚節 「土」
...松葉焚き煤火すゝたく蜑が家に幾夜は寢ねつ雪のふる夜も波崎のや砂山がうれゆ吹き拂ふ雪のとばしり打ちけぶる見ゆしらゆきの吹雪く荒磯にうつ波の碎けの穗ぬれきらひ立つかも吹き溜る雪が眞白き篠の群の椿が花はいつくしきかも波崎雜詠のうち薦かけて桶の深きに入れおける蛸もこほらむ寒き此夜は利根の河口は亂礁常に波荒れて舟行甚だ沮む...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...蛸掛不動...
夏目漱石 「草枕」
...そのうち大将の後からぞろぞろ出て来た小蛸(こだこ)がぐるりと環(わ)を作って彼を取り巻いたから何をするのかと思うと...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...蛸(たこ)なんかどこにも泳いでいやしないわ」「よっぽど慣れないとなかなか目付(めっ)ける訳に行かないんだそうです」これは高木が千代子のために説明してくれた言葉であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...注文次第で烏賊でも蛸でも鱧でもを投り込んで食べさせてくれる...
正岡容 「寄席」
...古ギリシア人は日本人と同じく蛸飢ゆれば自分の足を食うと信じたるを...
南方熊楠 「十二支考」
...一種足長蛸形章魚(たこ)に同じくして足最(いと)長し...
南方熊楠 「十二支考」
...私などの郷里では畠に夏生える草の「すべりひゆ」を蛸草(たこぐさ)またはタコといっていた...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...我慢おし」「どこだ」「肴店(さかなだな)の毛抜き鮨(ずし)」「この蛸侍(たこざむらい)を鮨だねに...
吉川英治 「松のや露八」
...蛸釣舟(たこつりぶね)や...
吉川英治 「宮本武蔵」
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