...――こういうものの作っている調和は妙に野蛮な美を具(そな)えていました...
芥川龍之介 「河童」
...その仲間の一人によつて製作された絵画を見た蛮人は...
有島武郎 「描かれた花」
...野蛮人の伝説は通例高い教養のある...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...軽焼は本(も)と南蛮渡りらしい...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...羅馬(ローマ)の亡びたのは北方蛮族が亡ぼしたというが決して然らず...
大隈重信 「日支親善策如何」
...野蛮人のにくらべたら宮殿のような住居が得られるのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...野蛮人がこういう条件で彼の小舎(ウィッグワム)を宮殿と交換したとしたら賢いといえようか?わたしは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...なぜ地球上にこういう野蛮な存在を許しておくか? これはじつに西班牙(スペイン)一国内の問題ではない...
谷譲次 「踊る地平線」
...たいてい財力を握っている野蛮人に過ぎないような観がある...
辻潤 「ふもれすく」
...祖国愛が祖国文化への愛となったり(東夷西戎南蛮北狄や外来思想や外国文明の観念の類)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...旅心といえば体(てい)がよいけれども蛮性に帰るのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな野蛮で下品で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...沙金十両もする珍駄(ちんだ)やモリチゥなどという南蛮酒を飲みちらす...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...支那かアフリカの野蛮人のやうなおもむきで...
牧野信一 「鬼涙村」
...野蛮な雑談に花を咲かせてゐるところだつた...
牧野信一 「渚」
...たしかに文化の中には頽廃の誇りとなるエジプト以来の野蛮な面も...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...とたんに蛮娘はみな短剣を抜いて...
吉川英治 「三国志」
...南蛮鉄(なんばんてつ)でも射抜(いぬ)いてしまうってんで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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