...水牛の兜(かぶと)に南蛮鉄の鎧(よろひ)を着下(きおろ)いて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...」蛮僧は、うす笑(わらひ)をしながら、語をついで、「腹中に酒虫がゐる...
芥川龍之介 「酒虫」
...一体日本出来の南蛮物には西洋出来の物にない...
芥川龍之介 「長崎小品」
...時にはその島は野蛮人で一杯で...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...新しい型をもとめる男女の子供っぽく野蛮な趣味は...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...アフリカの蛮人でくちびるを鐃(にょうばち)のように変形させているのや...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...やがてはあの野蛮な怖ろしい野獣が...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...おもしろい野蛮の雛形(ひながた)までも文明に与えている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夜番(よばん)のために正宗(まさむね)の名刀と南蛮鉄(なんばんてつ)の具足(ぐそく)とを買うべく余儀なくせられたる家族は...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...南蛮秘法の疝癪一服薬というのだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その抜荷で入った南蛮秘法の毒薬だ」平次の舌は焔(ほのお)のように燃えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男の方はどうしてあんな無智な娘を好くでしょう?」「イエなに」「私にはどうしても解らない、不作法で横着で、野蛮で、そりゃ大変な娘よ……そうそうあの娘は、深山さんが御郷里の方から伴(つ)れて来て下すった娘でしたネ、あまり悪く言ってはすまないワ」「どうもすみません……」感心に話が耳に入ったかして、例の外国語の本を伏せて、若い教授は顔を起しました、「だけれども、あなたのお国って、あんなところでしょうか、私共とは、人情風俗がまるっきり違うんですもの」美しい姫の口吻(くちぶり)には、未だ苦い語気が残って居ります...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...今も蛮民間に行わるるごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...酒をすすめられて応じないと野蛮非礼だといわれる或る席にのぞみ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「野蛮人の王たちの間では...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どちらも野蛮人というような高級な感性的なものにもなれず...
横光利一 「旅愁」
...南蛮製(なんばんせい)の大砲を城へ向けてすえつけたのも...
吉川英治 「新書太閤記」
...使者は四条坊門の南蛮寺(なんばんじ)を訪れて...
吉川英治 「新書太閤記」
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