...日本人に我々を野蛮だと思わせる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...アコスタ等エズイット派の僧侶が本国に寄せた天文十八年(エズイット派が初めて渡来した年)から元亀二年(南蛮寺創設後三年)までの通信八十八通を集めたもので...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...未だ野蛮の境遇を脱し...
高木敏雄 「比較神話学」
...幕末勇士などに扮(ふん)した男優の顔はいかなる蛮族の顔よりもグロテスクで陰惨なものであるが...
寺田寅彦 「映画時代」
...市中の電車に乗って行先(ゆくさき)を急ごうというには乗換場(のりかえば)を過(すぎ)る度(たび)ごとに見得(みえ)も体裁(ていさい)もかまわず人を突き退(の)け我武者羅(がむしゃら)に飛乗る蛮勇(ばんゆう)がなくてはならぬ...
永井荷風 「日和下駄」
...○下女と娼妓と児守の三役を兼ねて猶給金をやらずにすむものこれを嚊左衛門(かかあざえもん)というとは野蛮なる亭主の暴言にして...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...親爺(おやぢ)の若い頃の様な野蛮時代にあつてこそ...
夏目漱石 「それから」
...いやいやながら結婚を執行するのは人間自然の傾向に反した蛮風であって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...南蛮頬の、面甲のというと、なんのことだと笑いだすかもしれない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...神経組織の急激な非歴史的な野蛮な廃頽に到達せられた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...西洋人は死を恐れないのは野蛮人の性質だと云つてゐる...
森鴎外 「妄想」
...妙な腰つき野蛮なしかめ面までもしなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに南蛮等でもそうであるが...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...山腹の中途に聳え立つ南蛮寺の墓地に近く...
夢野久作 「白くれない」
...数十日の波と船と蛮地ばかりの熱帯とを通って来た矢代の足はこのときから少しずつ硬直し始めた...
横光利一 「旅愁」
...南蛮寺のかわった鐘(かね)の音(ね)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...南蛮までも参ったことがあるのか」するとまた三名は...
吉川英治 「新書太閤記」
...外蛮の盛んな侵入によって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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