...けれども野蛮(やばん)なる菊池寛は信じもしなければ信じる真似(まね)もしない...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...君たちみたいに野蛮ではない...
海野十三 「海底都市」
...より賢い野蛮人である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あなたは衛生思想のない野蛮人だと云えば...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そんな野蛮な事も出来ないがやはりその名を取って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...われこれを以て野蛮なる哉(かな)や没趣味なる哉やと嘆息するも誠はわが虚弱の妬(ねた)みに過ぎず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...今の徳川旗本にはあの蛮勇がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「マイエーの蛮族は草を追ふた...
牧野信一 「南風譜」
...農民生活のそれらの条件が、一方で益々発展する資本主義の経済機構から板ばさみをうけて、農村の貧しさ、野蛮さが、一層苦しいものとなっているという社会関係もしらなかった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」
...」「二百年来諸蛮を禁止したまひし神智...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...殊に内地と違いまして未開野蛮な……むしろ神秘的な処の多い北海道の出来事ですからね...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...この間ほとんど野蛮国である...
横光利一 「欧洲紀行」
...また夷蛮に似あわずよく用兵にも通じておる...
吉川英治 「三国志」
...赤毛の南蛮牛の背に...
吉川英治 「三国志」
...そして短い蛮刀を吊り...
吉川英治 「三国志」
...南蛮寺をおまえにやるぞとはいわない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...城下の南蛮寺では...
吉川英治 「新書太閤記」
...未開大陸の僻地(へきち)では人肉嗜食(ししょく)の蛮風(ばんぷう)などがなお一方にはのこっていたらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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