...早くから田猟(でんれふ)にも用ひられたから他の野蛮国の産とは違つて...
内田魯庵 「犬物語」
...野蛮人のそれ以上に境界を越えたものであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...切支丹の邪宗(じゃしゅう)を禁じて南蛮寺(なんばんじ)を毀(こぼ)った豊臣秀吉の遺策を受け継いだ幕府では...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...このうえもなく蛮(ばん)カラなので...
田山花袋 「少女病」
...北狄(ほくてき)蛮人の継続者が鉄と電気とをもってほとんど地球上の表面を一新する近時の文明に至るまで...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...昔の蛮風が残っていて...
豊島与志雄 「道連」
...またあらゆる野蛮が概括されている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...歴史は人類の野性、獣性、蛮性、無宿性、無頼性を訓練するために、まず人間に恋愛を教えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日のいわゆる西部劇には、野蛮な面も、殺伐な面も大いにあるが、開拓精神を失うまいとする意図が働いている点を見逃してはならない...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...よく分からぬほど以前の蛮族時代...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...「何かいいのをつけてくれ」と言うと、編集の助手達が、「お前は東北の生れだから、蛮人はどうだ、強そうで良いぞ」と言うのである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...ドロシーは野蛮クラブまで歩こうと決めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...力(ちから)声と称する蛮声をあげ(詩人はまだその時期にいるが)ましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...姫君をああした野蛮な連中に取られてしまえば...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...白足袋(たび)を穿(は)いて草履(ざうり)で歩く足附(あしつき)が野蛮に見えるらしい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...まず、遼東勢は西平関(せいへいかん)を境として、蜀の馬超に撃退されている模様だし、南蛮勢は、益州南方で蜀軍の擬兵の計に遭(あ)って潰乱(かいらん)し、上庸の孟達はうそかほんとか病と称して動かず、中軍曹真もまた敵の趙雲に要害を占められて、陽平関も退(しりぞ)き、斜石(やこく)からも退き、まったく総敗軍の実状であると伝えられた...
吉川英治 「三国志」
...とかく逸(はや)り気だから気をつけろ」見張りの蛮兵が...
吉川英治 「三国志」
...右近を伴って南蛮寺を出...
吉川英治 「新書太閤記」
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