...三分の計(けい)はや成れば見よ九天の雲は垂れ四海の水は皆立て蛟龍飛びぬ淵の外...
土井晩翠 「天地有情」
...粟田(あはた)御所の塀外に蛟龍の如く根を張つてゐる彼の驚くべき樟の大木は十年前に見た時と變りがなかつた...
永井荷風 「十年振」
...加賀に野蛟(のづち)神社二座あり...
南方熊楠 「十二支考」
...これ支那の蛟の原由同然かかる動物の化石出でしを訛伝したらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...支那でも地陥(じすべ)りと蛟と螺を相関わるものとしたのでその訳を一法螺吹こう...
南方熊楠 「十二支考」
...わが邦でも水辺に住んで人に怖れらるる諸蛇を水の主というほどの意(こころ)でミヅチと呼んだらしくそれに蛟※等の漢字を充(あ)てたはこれらも各支那の水怪の号(な)故だ...
南方熊楠 「十二支考」
...蛟千年化けて竜と為る〉...
南方熊楠 「十二支考」
...知人故ウィリヤム・フォーセル・カービー氏の『エストニアの勇士篇』にも諸国蛟竜(こうりゅう)の誕(はなし)は右様の爬虫類...
南方熊楠 「十二支考」
...蛟龍(こうりょう)の池(ち)にひそむは伸びんがためというところか...
吉川英治 「剣の四君子」
...蛟龍(こうりょう)が雲をえたように...
吉川英治 「三国志」
...いつか蛟龍は風雲を捉(とら)えずにいないと信じていたが」「ひどく失望の態だな」「もう一杯くれ」「めずらしく飲むじゃないか」「飲んでから話すよ」「なんだ」「実は今...
吉川英治 「三国志」
...時を待っていた深淵(しんえん)の蛟龍(こうりょう)がいた...
吉川英治 「三国志」
...――蛟龍(こうりょう)の淵(ふち)にひそむは昇らんがためである」大江(たいこう)の魚(うお)一大河は大陸の動脈である...
吉川英治 「三国志」
...蛟龍(こうりゅう)も淵(ふち)に潜む時もありとか...
吉川英治 「私本太平記」
...蛟龍(こうりゅう)のたぐいが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...出洞蛟(しゅつどうこう)の童威と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どうして田舎(いなか)警部などで満足していたのか」「いや蛟龍(こうりゅう)も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蛟龍(こうりょう)も時を得ざれば空しく淵(ふち)に潜むでな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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