...池中の蛟竜が風雲の乗ずべきを待ちて...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...そら舞のぼる蛟龍の黒雲集め雨を驅り風に嘯き呼ぶがごと山を震はせ海をほし進める君が行先を拒ぎとゞめしものやたぞ...
土井晩翠 「天地有情」
...以避二蛟龍之害一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...表面(おもて)は蛟龍雲を吐(は)いて神有(じんう)の祕密をそめて見るや裏面(うら)には伶人額(ぬか)をたれて物思(ものも)ひ煩ふなよび姿才華悧悧たる眼(まな)ざしには工匠(たくみ)が怨(うら)みもこもりけんよ...
萩原朔太郎 「古盃」
...野蛟(のづち)は野蛇(のへび)の霊異なるを崇(あが)めたものと思う...
南方熊楠 「十二支考」
...月令に毎夏兵を以て蛟を囲み伐つ由あるは周の頃土地開けず文武周公の御手もと近く(がく)が人畜を害う事しきりだったので...
南方熊楠 「十二支考」
...それより後はますます少なくなって蛟とは専ら地下の爬虫孵り出る時地崩れ水湧(わ)き出るを指(さ)す名となったので...
南方熊楠 「十二支考」
...支那でも地陥(じすべ)りと蛟と螺を相関わるものとしたのでその訳を一法螺吹こう...
南方熊楠 「十二支考」
...その状蛇や蛟が巻いた像に似居る故これを蛇や蛟の化身と見て地陥りは蛇や蛟の化身たる螺の所為と信じたものか...
南方熊楠 「十二支考」
...蛟に似て足なしともありて一定せず...
南方熊楠 「十二支考」
...支那の蛟同様水の主たる蛇が人に化けて兇行するものをもとミヅチと呼びしが...
南方熊楠 「十二支考」
...支那の竜蛟蜃など...
南方熊楠 「十二支考」
...支那でも蛟が馬を害した譚が多く...
南方熊楠 「十二支考」
...知人故ウィリヤム・フォーセル・カービー氏の『エストニアの勇士篇』にも諸国蛟竜(こうりゅう)の誕(はなし)は右様の爬虫類...
南方熊楠 「十二支考」
...困(コン)シテ荊襄(ケイジョウ)ヲ守ルスデニ数年眼前空(ムナ)シク旧山川ニ対ス蛟龍(コウリョウ)豈(アニ)コレ池中ノ物ナランヤ臥(フ)シテ風雷(フウライ)ヲ聴キ飛ンデ天ニ上ル「……?」劉表の鬢髪(びんぱつ)はふるえを見せていた...
吉川英治 「三国志」
...まさしく深淵(しんえん)の蛟龍(こうりゅう)...
吉川英治 「三国志」
...そして童威には出洞蛟(しゅつどうこう)のあだ名があり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どうして田舎(いなか)警部などで満足していたのか」「いや蛟龍(こうりゅう)も...
吉川英治 「新・水滸伝」
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