...父がきらいではありませんといいましたらそれならどうぞ貰ってやって下さいましといってしきりに妹との縁組みをすすめるのでござりましたが叔母に向ってはもっとはっきりと自分はきょうだいじゅうであの児(こ)といちばん仲好(よ)くしているからどうかあの児を芹橋(せりはし)さんのような人と添わしてやりたい...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...生れつき色好みの則重はかねてから彼女との縁組みを望んでいたのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...お前の縁組みが……」「そんなことはないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...神尾があの縁組みを本気でするか...
中里介山 「大菩薩峠」
...藤原家の息女が神尾家へ御縁組み致すには...
中里介山 「大菩薩峠」
...この縁組みののちも...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...……定太郎と織元の娘を縁組みさせ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...もう間もなく縁組みをしようというのに...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...先代に見こまれて夫婦養子の縁組みをしたが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...勝則を藤本と縁組みさせたら...
火野葦平 「花と龍」
...富家(ふけ)と縁組みをしたものもあつた...
正宗白鳥 「玉の輿」
...あなたがこの縁組みにあまり御賛成にならないというのは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だれでもあなたの鑑識にかなった人と縁組みをさせていただきたいと私はそのことをお話ししたかったのです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子息の縁組みその他のことで昔に増した濃い親戚(しんせき)関係を持つことにおなりになった二人は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...以前の御縁組みの場合にも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...賢げな顔をしては自身の頼まれた男との縁組みだけが最上のことのように言って勧めに来るが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中宮へ兵部卿の宮との縁組みの実現されるように訴えることがたびたびになったため...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...手に載せるばかりにされるのを望んで縁組みをする人たちがあるのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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