...蛇籠(じやかご)も動(うご)く...
泉鏡太郎 「怪力」
...ひとり見る蛇籠(じやかご)の礫(こいし)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...まるで蛇籠のように...
谷譲次 「踊る地平線」
...大井川の水涸(か)れ/\にして蛇籠(じゃかご)に草離々たる...
寺田寅彦 「東上記」
...蛇籠(じゃかご)にひっかかった一つの体はまだ若い男でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様に近い川の岸の蛇籠(じゃかご)の傍へやって来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...筏(いかだ)を組んだり蛇籠を編んだりすることはあたりまえの光景なのであり...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の蛇籠(じゃかご)作りが...
中里介山 「大菩薩峠」
...もしまた、別に宿を取った時は、その家へ申し置くから、わかるようにして置く」「よろしうございます、私は、只今のところ、仕事が少々忙(せわ)しうございますから、今晩――夜分も遅くなるかも知れませんが、必ずお伺い致しますから、おかまいなく、お休みになってお待ちくださいませ」「うむ――では」と言っているうちに、右の蛇籠作りは、大忙しがりで、ついそこの柳の木の下へ引込んでしまい、そこで、以前の通り一心に蛇籠を編み出したものですから、白雲も、ちょっと手のつけようがなく、そのまま川原道を急いで行くと、やがて、前から来た槍の同勢と、後から来た岡っ引の連中との間にはさまれたような形になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この蛇籠作りの老爺も...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの名取川べの蛇籠作(じゃかごづく)りの時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...横筒の蛇籠のように長い籠にならべて...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...石子詰(いしこづめ)の蛇籠(じゃかご)に腰をかけてゆっくりと一服やり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...岸のところへ古い蛇籠(じゃかご)と木の枝を沈めて(ど)のようなものをつくった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...若様の蛇籠のトゲでも枳殻の針でも何本たりとも抜いて進ぜませうほどに……ハツハツハ! 商買妙利...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...やはらかな草の堤を滑つて河岸の蛇籠の上に転げ落ちた...
牧野信一 「武者窓日記」
...そこの蛇籠(じゃかご)に跼(しゃが)んで...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...蛇籠(じゃかご)の祈祷(きとう)といって...
柳田国男 「母の手毬歌」
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