...アナトール・フランスはある本に「人類は地表に現はれた蛆虫の様なものである」と書いてあります...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...蛆(うじ)が、また何千匹よ...
梅崎春生 「桜島」
...愛国心はかれらの頭のなかの蛆虫である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
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陀田勘助 「断片」
...凌雲閣上(りょううんかくじょう)人(ひと)豆のごとしと思う我を上より見下ろして蛆(うじ)のごとしと嘲りし者ありしや否や...
寺田寅彦 「半日ある記」
...アレースの牲と斃れし人々を喰ふ蛆また苛(さいな)まず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
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峠三吉 「原爆詩集」
...蛆虫(うじむし)のたかってる死骸(しがい)のような自分を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...侵蝕(しんしょく)的な蛆虫(うじむし)が住んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女子蛆のうめきなんですよ――何万匹何千万匹! まああの数は……驚くことはないよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...蛆虫(うじむし)ガ胡桃(くるみ)ノ固キ殻(から)ヲ穿(うが)チテ...
中島敦 「文字禍」
...蛆虫メ!「酔っぱらったからお先に寝さしてもらいます...
林芙美子 「新版 放浪記」
...やはり弱気の蛆(うじ)が湧(わ)いたためだろう...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...米粒ほどの蠅の蛆をくわえて親の守宮の口もとへ差しつけると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蛆(うじ)が湧くぜ今に!」唾でも吐きかけたいやうな顔つきをして...
水野仙子 「脱殼」
...無敵の鬼三郎も多寡(たか)の知れたる一匹の蛆虫(うじむし)...
夢野久作 「白くれない」
...蛆(うじ)の中にいては...
吉川英治 「三国志」
...そこには盛上った蛆虫が……...
蘭郁二郎 「魔像」
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