...蛆虫(うじむし)となんです...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...蛆はこう云う僕の記憶に忽ちはっきり浮び出した...
芥川竜之介 「歯車」
...蛆(うぢ)のもの言はんとするにや...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...アナトール・フランスはある本に「人類は地表に現はれた蛆虫の様なものである」と書いてあります...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...あまり待ち遠だつたので左の耳のあたりにつかねた髮に插(さ)していた清らかな櫛の太い齒を一本闕(か)いて一本(ぽん)火(び)を燭(とぼ)して入つて御覽になると蛆(うじ)が湧(わ)いてごろごろと鳴つており...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ずんぐりした地中の蛆虫(うじむし)から空中にはばたく蝶に辿られるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あたかも蛆虫(うじむし)のような本能...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...社会の寄生虫とか蛆虫とか仰言いましたけれど...
豊島与志雄 「自由人」
...彼らが増加して蛆虫(うじむし)のごとく群がってる国を考える時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...西田の耳には蛆が湧いた...
原民喜 「廃墟から」
...「耳の穴の方へ蛆が這入らうとするので...
原民喜 「廃墟から」
...蛆(うじ)の発生地となっているということを聞いたのはもう大分以前のことであったが...
原民喜 「廃墟から」
...……まるで蛆(うじ)が湧いたようなもんじゃなあ」そんなことをいって...
火野葦平 「花と龍」
...『史記』に騰蛇これ神なるも螂蛆に殆しめらる...
南方熊楠 「十二支考」
...また「我々は虱(しらみ)や蛆(うじ)だって産み出すではないか」とも言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その腐(す)えたる文化の中にうごめく蛆(うじ)についてなど考えている遑(いとま)がなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...蛆(うじむし)みたいにふえるし...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...「蛆虫(うじむし)めら」と不意の槍先に突っかけられて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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