...愛想の尽きた蛆虫(うじむし)め...
泉鏡花 「婦系図」
...一三 蛆がわいてゴロゴロ鳴つて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...蛆(ウジ)たかれとろろぎて...
高木敏雄 「比較神話学」
...死骸をそのままにしておけば蛆(うじ)がわく...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...たとえそれが蚯蚓(みみず)や蛆虫(うじむし)であろうとも一切のものを「現在の鍋」に打(ぶ)ち込んで煮詰めてみようと思っている...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...蛆虫(うじむし)ガ胡桃(くるみ)ノ固キ殻(から)ヲ穿(うが)チテ...
中島敦 「文字禍」
...くづれる肉體蝙蝠のむらがつてゐる野原の中でわたしはくづれてゆく肉體の柱(はしら)をながめたそれは宵闇にさびしくふるへて影にそよぐ死(しに)びと草(ぐさ)のやうになまぐさくぞろぞろと蛆蟲の這ふ腐肉のやうに醜くかつた...
萩原朔太郎 「青猫」
...蛆虫メ!「酔っぱらったからお先に寝さしてもらいます...
林芙美子 「新版 放浪記」
...米粒ほどの蠅の蛆をくわえて親の守宮の口もとへ差しつけると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この蛆虫(うじむし)即(すなわ)ち習慣の奴隷が...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...糞蛆の群行するにも似れば...
南方熊楠 「十二支考」
...又は隙間があれば蛆が落ちて来る...
森於菟 「屍体異変」
...(ルクレティウス)(a)人間は死んでその四肢を蛆虫に噛まれるとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間を殺し・人間を食べる・その蛆虫を」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それでは一つ吾輩の正体を明らかにして全世界三十億の蛆虫(うじむし)共をパンクさせてくれるかな...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...蛆(うじ)のように這い出して来た囚われの人間と...
吉川英治 「江戸三国志」
...蛆(うじ)のわくほどな大傷も...
吉川英治 「新書太閤記」
...輦の後(あと)から蛆(うじ)のように群集は尾(つ)いてくるのである...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??