...たまさかその巣に潜り込んで鳴いている螻蛄(けら)のせいで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...殿様はその日も螻蛄のやうに頭を振つた...
薄田泣菫 「茶話」
...後になつてそれは蚯蚓の坑道に紛れ込んだ碌でなしの螻蛄(けら)のいたづらだといふことを教へられて...
薄田泣菫 「独楽園」
...虫螻蛄(むしけら)と侮られつゝ生を享(う)く六月十六日 大崎会...
高浜虚子 「五百五十句」
...蛄草露に終ると孰(いづ)れぞや...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...蝦蛄(しゃこ)の這(は)う様にずらり足杭(あしくい)を見せた桟橋(さんばし)が見ものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蛄(けいこ)をして霊椿(れいちん)たらしめんと欲するなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...霊椿をして蛄(けいこ)たらしめんと欲するなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...蝦蛄(しやこ)の這ふ樣にずらり足杭を見せた棧橋が見ものだ...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...ころ/\ころ/\と蛄螻がしづかな鳴きやうをする...
長塚節 「月見の夕」
...ころ/\に螻蛄ははやす...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...有名な蜊蛄(ざりがに)よ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...のそのそと歩きまわる蛄(ざりがに)...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...網には蛄(ざりがに)が二匹ひっかかっていたし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...蜊蛄(えび)を捜しまはつたこともある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...蛄は春秋を知らず...
正岡子規 「読書弁」
...お螻蛄(けら)だと思って勘弁してやるから」いつの間にか...
吉川英治 「銀河まつり」
...蛄(ざりがに)は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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