...それが蚊帳の環(かん)を鳴らしながら...
芥川龍之介 「子供の病気」
...2一つ蚊帳に寢ることは一つ部屋に寢ると云ふよりも遙かに對手との親しみを深くする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...蚊はいないということだったが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...相手は蚊の止つた程にも感ぜぬらしく...
薄田泣菫 「酒」
...どこの蚊が最も痛き墓詣五月十九日 故郷の池内...
高浜虚子 「六百句」
...ここのは藪(やぶ)ッ蚊(か)なんだからなかなか本所どころじゃあない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...蚊帳(かや)をくゞることを知つてゐるのはリヽーだけだ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...蠅、蠅、蚊、蚊...
種田山頭火 「松山日記」
...蚊も多くをりません...
田山録弥 「談片」
...もう蚊帳も布団も片付けられているのに...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...久助がさきほど焚(た)きつけてくれた蚊遣火(かやりび)の煙を見ながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...夏の蚊にひどく苦しめられるが...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...もう蚊もいないし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は茫とした状態で蚊帳のなかで目が覚めた...
原民喜 「翳」
...物いへば眼口にうるさき蚊を払ひて竹村しげき龍華寺の庭先から信如が部屋へのそりのそりと...
樋口一葉 「たけくらべ」
...今では夏の蚊みたいに沢山いる「わざわい」という...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...こちらはまだ蚊帳はつりません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...蚊がおるなあ」「また...
吉川英治 「大谷刑部」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??