...遠方の空に向って箭(や)のように飛び去った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...「寺家之歎何事過レ之候哉人守二忍辱之地一無二弓箭一之間十津川之住人知二如レ此子細一動及二狼藉一候者也」とも云っている...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...飛箭の神に奉る聖き犧牲を曳きいだす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...正しく我は一箭を彼に飛ばして右の肩...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...白羽の箭(や)が二階の戸袋に突ツ立つてからは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大分に注がれた酒が、一塊の氷のやうに固まつたかと思ふと、たちまち、また箭と化して、脳天から爪先を目がけて発止と駈け抜け、矢継ばやに颯々と射貫れて、何だか自分の体が、底のない一個の硝子の円筒のやうなものに変つてしまつたやうに思はれた...
牧野信一 「心象風景」
...末の妹の枕元に箭を立てて行ったのです...
水野葉舟 「北国の人」
...日本紀に兵庫をヤグラと讀るは箭を納る處なれば也...
南方熊楠 「人柱の話」
...弓太郎と念者弓箭(ゆみや)は農民の間では早くから...
柳田国男 「こども風土記」
...身に集まる箭を切り払っていた...
吉川英治 「三国志」
...「弓箭(ゆみや)をたずさえた四...
吉川英治 「三国志」
...土倉(どさう)に弓箭(きゆうせん)は満ち...
吉川英治 「私本太平記」
...「――誰じゃ」「箭四郎(やしろう)でございます」日野の家を移る時から従(つ)いてきた下僕(しもべ)は、この箭四郎と、若党の介(すけ)だけであった...
吉川英治 「親鸞」
...いつぞやの雨の夜、大騒ぎをやって捕えた曲者(くせもの)は、一時、納屋(なや)へ押し籠めておいたが、家人が物を出し入れするごとに不安だし、もし逃げられて、六波羅へ、あだ口をきかれたらばお館の御運命にもかかわるといって、箭四郎が、急ごしらえの牢を作った...
吉川英治 「親鸞」
...弓箭(きゅうせん)を...
吉川英治 「親鸞」
...箭四郎は、袖をひいて、「しっ」と、たしなめた...
吉川英治 「親鸞」
...箭四郎も供をして...
吉川英治 「親鸞」
...弓箭(ゆみや)の太刀のと...
吉川英治 「源頼朝」
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